物語内容
ユシハと話す
ウィーピング・スカー(嘆きの傷)に行くと、ユシハとラカズサが話し始めます。
下がりなさい、ラカズサ! この人は渡さないわ
ハッ。お前の血は薄すぎる。取っておくといい、ユシハ。後で飲めるようにな
ラカズサは消え去っていきます。
ユシハと会話しましょう。
爪を収めなさい。戦うつもりはないわ。でも、あなたは危険な争いに踏み込んでしまった。ウィーピング・スカーを離れた方がいい。ユシハは元いたクランの仲間から、全ての人を守ることはできないの
何をしている?
私は吸血鬼のクラン、テナル・ザルヴィトの追放者よ。この荒野は長い間私たちが本拠地にしてた。過酷だけど、私たちはクランマザーの知恵のおかげで隠れ住み、平穏に生き延びてきたの。でも彼女がいなくなって、クランは危険な存在になろうとしてる
どういう意味だ?
私の血の兄ラカズサは、血の渇きに従うようクランを扇動してるの。私たちの生き方を放棄し、制約も慈悲も捨てて隊商を襲えと迫ってる
皆を説得しなければならなかったんだけど、その力がなくて
手を貸そう
ユシハは感謝する。私が助けた隊商は1人じゃなかった。キャンプを調べるのを手伝って。警告し、必要なら守って。私のクランを守る前に、彼らを救わなければならない
手遅れでなければいいけど
ラカズサについて詳しく聞きたい
テナル・ザルヴィトを率いてる。クランマザーが亡くなった後、ラカズサは血の仲間たちにより良い暮らしを約束したの。獰猛な本性を受け入れるよう仲間を揺さぶり、恐怖心に付け込んで、反対する者を追放した
旅人を傷つけることに反対したクランのメンバーは、一人しかいなかったのか?
今はもうユシハだけよ。ラカズサに従った者が生きた者の血を味わって以来、抵抗した者は簡単に片づけられるようになった。ラカズサの言うことはある意味で正しかったの。動物の薄い血を飲んでるうちに、私たちは衰えていた
クランが常に平和主義だったなら、どうしてラカズサは旅人を襲おうとした?
ラカズサは、その平和主義がすべての問題の原因だ、って放棄したの。危険から身を守るには、吸血鬼としての本質を受け入れるしかないって言ってるけど、余計に敵を作って引き寄せてるだけ
何を信じている?
クランマザーの知恵よ。それだけを頼ってここまで生き延びてこれたの。クランマザーは、生きた仲間たちを裏切るなんて浅はかだとわかってた。ラカズサが好き勝手に振る舞ったら、間違いなく破滅に向かうわ
キャラクターが吸血鬼ではない場合
血を吸わないなら、どうやって生き延びてきた?
ナハテン風邪の前は提供された血だけを飲んでたけど、オークレストが壊滅した後は、動物の血を飲んで間に合わせないといけなかった。ここは豊かな土地じゃないから。余裕はなかったけど、平和だったわ
キャラクターが吸血鬼な場合
吸血鬼は目立たないように生き延びるものだが、今まで血を吸っていないのか?
私たちには私たちのやり方がある。私たちのクランは協力者に血をもらってきたけど、無理矢理飲んだことはない。ナハテン風邪のせいでオークレストが壊滅した後は、谷の動物たちの血で間に合わせないといけなかった。豊かな土地じゃないから。余裕はなかったけど、平和だったわ
どうして吸血鬼になった?
ずっと昔、もう記憶から失われそうなくらい昔の話よ。カジートの十六王国が2つになった頃の話。家族がスラシアの疫病で死んで、安らぎを得るためテナル・ザルヴィトに連れていった。私はクランマザーにすべてを捧げたの
生き続けるつもりがなかったのか?
外の世界は終わりが近いように見えた。目的も未来も何もなかった私に、クランはすべてを与えてくれたわ。死者を見守りながら過ごす人生は、生者の中で暮らすよりもはるかに心休まるものだった。今まではね
クランマザーに何があった?
死霊術師が徒党を組み、私たちの本拠地を襲ったの。クランが数百年守って来た埋葬地を。クランマザーは奴らの指導者と戦い、敗れ去った。残った私たちは、奴らが死者を冒涜するのを、傍観してるしかなかった。あの夜、私たちはすべてを失ったの
なぜ埋葬地に住んでいた?
埋葬する者がいなくなってしまった後、クランはテナル・ザルヴィト納骨堂の墓守をしてたの。死者を見守る私たちに、カジートは血を捧げてくれた。そうして、私たちは何百年も共存してた。あの悲劇が起こるまでは
どんな悲劇だ?
ナハテン風邪がすべての始まりだった。洪水のようにオークレストを押し流し、後には死だけが残された。死の波は墓地が溢れるまで押し寄せ、生き延びた者たちは助けを求めてきた。不憫に思った私たちは、彼らを受け入れた
吸血鬼にしたのか?
少人数のクランは、集落に成長した。あっという間に養うべき仲間は増え、食糧不足に陥ったの。場所を動こうにも、クランマザーはナハテン風邪が広まるのを恐れて、クランを隔離した
隊商のキャンプを調べる
隊商のキャンプを調べると、日記を発見します。
探索を進めると、ラカズサを発見します。
まさか牛に虎が混ざっているとは。ユシハと一緒に来たんだろ?
ラカズサと会話しましょう。
キャラクターが吸血鬼ではない場合
我が血の妹が、私を狩るようお前に頼んだのか? 自分でやれないほど弱っているのか?
ユシハから、彼女のクランを暴力に巻き込んだと聞いた
キャラクターが吸血鬼な場合
我が不名誉な血の妹から血を飲んだのか? ならばお前はまだ渇きを感じているのだろうな!
妹に血を与えた訳ではないが、クランを暴力に導いたと話していたな
私のクランだ、歩き手よ。クランの定めに従い血を飲むまで、ユシハの居場所はない。虫のように生きるのは勝手だが、私のクランには二度とあのような暮らしはさせない
以前のやり方は何がまずかった?
何もかもだ! 墓に隠れ、飢えをしのぐためネズミをかじって暮らしていた。来る日も来る日も、何年経っても終わりは見えなかった。安全のためだと言われていたが、嘘だったんだ。いいカモになっただけだった
どういうことだ?
キャラクターが吸血鬼ではない場合
捕食者がいて、獲物がいる。クランマザーは獲物のように生き、獲物のように死ぬことを選んだ。だが我々は吸血鬼だ! 狩るために生きている! クランマザーが我々の本質を受け入れていれば、今もまだ生きていただろう
歩き手よ、お前はどちらだ?
あなたの次の犠牲者になるつもりはないわ
キャラクターが吸血鬼な場合
渇きは知っているだろう。起きている間ずっと内臓が掻きむしられる感覚だ。クランマザーは渇きとの戦いに力を一滴残らず注ぎ込み、真の敵と戦う力は残さなかった。獲物のように生き、獲物のように死んでいった
お前もそうなりたいか?
渇きに負けるようなことはない
会話を終えると、ユシハがやって来ます。
甘い言葉に騙されてはダメよ!
相変わらず鈍いな、ユシハ。歩き手、俺が言ったことを思い出せ
ラカズサは消え去っていきます。
ユシハと会話しましょう。
ラカズサは私たちを弄んでる。力に酔ってるのよ
隊商はどうなったの? 生き残りが1人も見つからなかったわ
みんなはどこだ? もっと大勢いるはずだ
ラカズサはむやみに獲物を殺すほど馬鹿じゃないわ。クランは、隊商をテナル・ザルヴィト納骨堂へ連れていってるに違いない。ほとんどはまだ生きてるはずよ。助けましょう
そのために、我々はクランの人々と戦うことになるが
戦うのはあなただけよ。私はそんなに強くないの。隠れて私なりに手伝うわ
クランがまだ元に戻ると信じたいけど、血の代価を命で支払うしかないなら、これも仕方がない
さあ行こう
テナル・ザルヴィト納骨堂は東の洞窟の奥深くにある。中で合流しましょう
まず、できるだけ渇きを満たさないといけないわ。可能な限り力を集めておかないと
納骨堂について教えてくれないか?
もう何百年もテナル・ザルヴィトのクランが本拠地にしてる。星の裏の砂場へ旅立つ前に、カジートが休むためのささやかな場所よ。ナハテン風邪が流行ってからは、広大な墓場になった
そこに私のクランがたくさんいるわ
星の裏の砂場?
楽園よ。真の月の道を歩んだカジートたちが、優しい太陽を浴びて澄み切った砂糖の丘でくつろぐ場所。私が決して見ることのない場所ね
なぜだ?
私は永遠に番をすることを誓ったの。死者への義務を覚えてる最後のひとりになったとしてもね。もし私が死んでも、もうケナーシの手は届かない。モラグ・バルの残虐な抱擁が待つだけよ
死者への義務?
埋葬する者がいなくなってしまった後、クランはテナル・ザルヴィト納骨堂の墓守をしてたの。死者を見守る私たちに、カジートは血を捧げてくれた。そうして、私たちは何百年も共存してた。あの悲劇が起こるまでは
どんな悲劇だ?
ナハテン風邪がすべての始まりだった。洪水のようにオークレストを押し流し、後には死だけが残された。死の波は墓地が溢れるまで押し寄せ、生き延びた者たちは助けを求めてきた。不憫に思った私たちは、彼らを受け入れた
吸血鬼にしたのか?
少人数のクランは、集落に成長した。あっという間に養うべき仲間は増え、食糧不足に陥ったの。場所を動こうにも、クランマザーはナハテン風邪が広まるのを恐れて、クランを隔離した
ラカズサについて教えてくれないか?
ラカズサは馬鹿じゃないわ。傲慢だけど馬鹿ではない。あなたが手強い相手だとわかってるから、単独で戦わなかった。追われる身になった今、クランに隠れて安全を確保し、有利に戦う機会を伺ってるの
どれほど危険だ?
賢い猫よ。その舌は爪より鋭いけど、渇きに屈した今では話しても無駄かも。今までよりずっと、強くなってしまったかもしれない
隊商を救出する
テナル・ザルヴィト納骨堂に入りましょう。
探索を進めると、犬小屋に捕らわれているゼイラーを発見します。
さらわれたの! きっと食べる気よ! 奴ら、鍵を橋の向こうに持っていったわ。鍵を見つけて、助けて!
橋の向こうにある宝箱を調べると、犬小屋の鍵が手に入ります。
捕らわれているゼイラーを解放すると、ユシハがやって来ます。
よくやったわ、歩き手。探し続けて、その鍵を上手く使って
この人を避難させてから行くわ
探索を進めると、テナル・ザルヴィト達に囲まれているラカードルを発見します。
やめてくれ! この者は残飯とスクゥーマの味しかしない!
テナル・ザルヴィト達を倒しましょう。
危ない! まだいるぞ!
まだいる! 噛まれるな!
慈悲深き月よ。おそらく、あれで最後だろう
テナル・ザルヴィトの吸血鬼達を全て倒すと、ユシハがやって来ます。
間一髪だったわ。心配いらない、この人は任せて
探索を進めると、犬小屋に捕らわれているスザラムとクハリを発見します。
鍵を使って解錠すると、ユシハがやって来ます。
カジートを動物同然に扱うなんて。許さない
先に行って。見張ってるから
探索を進めると、ユシハとラカズサが話し始めます。
ラカズサ! カジートを獲物として狩れば報復されると警告したはずよ! 今ならクランの罪もまだ許されるかもしれない!
こいつが来たのはお前のせいだ、ユシハ。俺じゃない。クランマザーと違って、俺は敵に備えている。狩れるものなら狩ってみろ
ラカズサ! ラカズサ!
ラカズサは消え去っていきます。
ユシハと会話しましょう。
彼はもう後戻りできない。ラカズサも、テナル・ザルヴィトクランも。もう彼らが求めるのは、舌で血を味わうことだけよ
終わらせる道は一つしかないわ
どうやって?
ラカズサをこの墓に埋めるの。ラカズサを殺しても私のクランは戻って来ないけど、見せしめにすればテナル・ザルヴィトが大人しくなるかもしれない
彼を殺してほしいのか?
ラカズサが他の選択肢を与えてくれるとは思えない。無理なお願いだけど、ラカズサを倒さないとこれまで救った命よりも、これから失われる命の方が多くなってしまう。あなたは五つ爪よ、歩き手。今こそ力を見せて
分かった。ラカズサを探そう
もう一度、ユシハと会話しましょう。
決着をつけましょ、歩き手。ラカズサを待たせないほうがいいわ
探索を進めると、ラカズサが待ち構えています。
ラカズサと戦いましょう。
戦闘開始時の発言
早く熱い血を味わいたい!
戦闘終了時の発言
死んでも誇りは捨てない!
ラカズサを倒した後、ユシハがやって来ます。
ラカズサ、この愚か者… 来て、隊商の生存者の所に戻らないと。こっちよ
ユシハと話す
テナル・ザルヴィト納骨堂から出ると、ユシハと隊商の生存者が待っています。
ユシハと会話しましょう。
あなたは私にできなかったことをした。ラカズサは消えて、誤った信念も一緒に消えた。この教訓が、これほど高くついたのは残念だけど
彼がいなくなって、クランはどうなる?
隊商たちはこのクランの噂を広めるでしょう。他の誰かが捕まえに来る。テナル・ザルヴィトの残党は、クランマザーの知恵を思い出して逃げ延びるか、ラカズサと同じ運命に苦しむことになるわ
これでお別れね、歩き手
ラカズサに代わって指導者となり、クランマザーのように平和に暮らす訳にはいかないのか?
クランの生き残りを見たでしょう。彼らは私の血族ではあるけど、もう親族ではないわ。もしかしたら、テナル・ザルヴィトが以前の姿に戻れる時も来るかもしれない。私たちの名前も一族の故郷も、記憶の彼方に消えた頃にね
では、お別れか
ここにはもう誰も残ってない。クランを破滅からは救えなかったけど、あなたには感謝してるわ
それに隊商の人たちもね。感謝の印に、これを集めてくれたのよ
クエストを完了する。
キャラクターが吸血鬼ではない場合
ウィーピング・スカーの涙もそのうち乾くわ。私の涙と同じように
キャラクターが吸血鬼な場合
私たちと生者の関係は繊細だと理解してる吸血鬼が、クランマザー以外にもいるとわかって嬉しい
血の渇きに迫られて、考えを変えないでね
どこに行くのか?
死者も私も、これを引き起こした張本人が生きてるうちは休めなさそうね。故郷を冒涜し、クランを破滅させたオークを倒してやる。死の臭いは嫌というほど知ってるから、死霊術師を見つけるのもそう難しくないはずよ
死霊術師の正体を知っているか?
ユシハが知ってるのは、あのオークが大勢の従者を引き連れてるということだけよ。今じゃアンデッドの軍隊を従えてる
冷酷で無慈悲なオークよ。納骨堂を襲った理由が何であれ、ユシハは断言できる。ろくでもない目的よ
幸運を祈る
あなたもね。次はもっといい状況で会えるといいわね
クハリと会話しましょう。
ウィーピング・スカーには近づかないようにしている。餌になるくらいなら、ユーラクシアの地下牢の方がまだマシよ
ゼイラーと会話しましょう。
荷物なんてどうでもいい。この者はすぐにでもステッチズへ行くわ
ラカードルと会話しましょう。
この者は次の食事を慎重に考えよう。葉のあるものがいい
スザラムと会話しましょう。
半数以上の仲間を失った。元のようになるまで時間がかかるだろう
ここで何をしていた?
女王の腐った鼻先で、物資と手紙をこっそり持ち出したんだ。普通はこの道を通らないが、今回はユーラクシアの密偵に追われる心配があった
大変な旅だとわかってはいたが、ここまでとはな
その間、何をしている?
吸血鬼どもに荷役の獣と仲間の半数をやられたんだ。荷馬車を捨てる他なかった。運べる物を集めて、ステッチズへの旅を続けるよ
荷物が減って文句があるなら、護衛の兵士を寄こせってんだ
大丈夫か?
キャラクターが吸血鬼ではない場合
ユシハが護衛を申し出てくれた。こんな事件の後で、吸血鬼を信じるとはおかしな話だ。おまけに彼女がいなければ死んでいたとは、もっとおかしな話だな
お礼に渡せる物がほとんどなかったのが残念だ
キャラクターが吸血鬼な場合
ユシハが護衛を申し出た。こんな事件の後で、吸血鬼を信じるとはおかしな話だ。おまけに彼女がいなければ死んでいたとは、もっとおかしな話だな。月の光は奇妙な道を進む
なぜ助けてくれたかはわからないが、その優しさには感謝する
クエスト報酬
- 経験値(大)
- ゴールド(大)
- テナル・ザルヴィトのポールドロン
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抱えた袋は我が世界
ヴァル・ヴィジャー・ヴァ・ルフーク、バーンダリ
背中の荷物は我が王国
旅人よ、ステップを教えようか
お前を導く星になろう
さあ、バーンダリの少年よ
離れなければ、遠くまで行ける
さあ、バーンダリの少女よ
我らが放浪のバザール
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