ベドラムのベール

あるじよ、この軍をどうするか決めていないのだろう？ なぜ招待を送る？

違うわ。侵攻してきたのよ

前へ

この機会を無駄にしたくない。ああ、あなたはうまくやってくれそうね

あるじのファーヌイヘンは、お前と話したいという希望を表明している。待たせるのは賢明ではないぞ

盲目の道にはメイルストローム・アリーナへ侵入してほしかったんだけどね。あそこでなら、力が試せたのに

連中が入ってきたのはベドラムのベール。戦闘に備えた場所じゃないわ。あそこにあるのは小物。戦争の記念品と栄光の記憶と言った所かしら。乱されない方が望ましいわ

可能性はあるわ。けれど、私の領域へ侵入して戦利品を奪うなんてこと、誰にもさせやしない。連中の狙いが何かは知らないけど、あなたが盲目者を倒したら報酬を払うわ

それでどう？

私はべドラムのベールに、あなたの理解を超えた武器を保管しているの

手足を失いたくないなら、見覚えのないものには触れないことね。盲目者とその信者たちを倒すには、手足があったほうがいいでしょう？

オブリビオンの各地から集めた、最も感動的で特別、かつ名高い戦争の道具よ。例外はあるけど、それについては話す価値もないわね

小物はファウンデーション・コアにはないわ。私の財宝があるのは、その奥の部屋よ

周りを見なさい。これがファウンデーション・コアよ！

ファウンデーション・コアは私の領域で、未使用のクリエイシアの保管庫。この素材はいずれ、私の栄えあるアリーナの挑戦における、次の戦場になるのよ！

あるじは定命の者が楽しませてくれるのでは、と期待している。もし、今回の侵略を止める際、死ぬ必要がありそうだと感じたなら、ぜひ面白い死に方をしてもらいたい

私はあるじが戦闘にのめり込みすぎている時の記憶であり、装備を直す器用な指であり、アリーナに挑戦者を提供する開かれた両手であり、側面を見守る眼であり、心に響く思考でもある存在だ

左様。私はあるじのために存在している。私を作り、目的を与えたのがあの方だからな

だが今回の侵攻は不安だ。その理由が思い出せないというのが、実に不安だ。私に記憶が欠けているのは、ファーヌイヘンを補佐する役割にそぐわない。よく考えなければ

べドラムのベールには多くの魅力的な道具がある。ザの盾、トルゼーイスの力のポールドロン。メリディエムの星さえどこかにあるはずだ

盲目者が目標に近づけば、何が目的かわかるだろう

おや、寛大な主催者だこと。贈り物があるの。戦いを見て楽しむといいわ…

精霊みたいな単純なものに邪魔されて、盲目者と戦えなくなるなんてことはないでしょうね？

私の記録を探ったが、我々の前にいる砕けた勇者に一致する記述は見つからない。ということは、私もあるじもこれにはまだ出会っていないということだ

あるじはきっと喜ぶだろう

あら、盲目者はあなたと戦わずに去ることを選ぶの？ そんなに腹を立てなくてもいいわ。この獣を瞬殺すれば、彼女に追いつけるわよ！

さあ、やらないの？

チューター、メモしておいて。あの光る精霊が欲しいわ

あるじよ。あの盲目者とやらはどこまで行った？

彼女は最初の部屋よ。広間にアリーナと同じ仕掛けがしてあるとは思わないでしょう

男爵の広間を楽しんで。きっと気に入るわよ！

ああ、男爵の広間。普段、私は男爵の働きをアリーナで評価するだけで満足しているけど、この広間もなかなかに壮麗ね

でも、私は過去を振り返らない。私はアリーナの挑戦に意識を集中しているから

何々のごとく動く男爵たちを記念するための部屋よ。彼らは素晴らしい作品であり、私のアリーナの挑戦に心血を注いだ見事な戦士たち。あんなに完璧な戦いを見せてくれた者たちは、きちんと称えられるべきだわ

広間は戦闘のために作られたんじゃないわ。あそこでも戦えるけどね

あれは私のチューターのアイデア。私はアリーナの荘厳さに気を取られず、男爵たちを思い出す場所が欲しかった。妥協した結果が、これよ

ここは私の領域よ。どこかへ侵攻するなら、そこを支配しているのが誰かくらい知っておくべきでしょう

でも、あの精霊には驚いたわ。あの女と信者の軍団のことはずっと見張っていたけど、何かを召喚するのは見たことがなかったのに

それはないと思う。盲目者が失われた男爵たちを探しているなら別だけどね。男爵の広間には私の大切な記憶が保管されているけど、盲目者の役には立たないわ

ベールの奥に向かう扉は1つよ。盲目者はそこにいるでしょうね

他人の礼儀作法についてとやかく言うのは趣味ではないが、盲目者の贈り物は不誠実に見えるな。彼女は現在あるじの領域へ侵攻しているのだから

彼女が男爵の広間に、これ以上贈り物をよこさないことを期待しよう

何々のごとく動く男爵たちを称え、記念するために建設された。男爵たちは私のあるじに忠実で、アリーナの挑戦に心血を注いだ人々だ。我々はアリーナで彼らを失った。いつか、男爵の広間は必要なくなるかもしれない

二次的な機能として、この広間はあるじが持つ男爵たちの記憶を保管しているのだ。男爵たちが復活すれば、その機能は無用になる

広間は保つつもりだ。男爵たちが取り戻されようとも、彼らが自らを犠牲にした事実は残るのだから

それぞれの体に戻るということだよ。ファーヌイヘンは何々のごとく動く男爵たちを作り出した。彼らはあるじの一部だ。完全に男爵たちを思い出せれば、あるじは彼らを作り出せるようになる。あるじにとって難しいことではない

この面倒な奴の相手をしなさい！ エコニルが待っているわ

エコニルはスカイヴォールトの奥だ。盲目者もすぐにはたどり着けまい

盲目者がスカイヴォールトのどこまで到達しようと、我らが勇者は追いかけていくわ

盲目者はエコニルを探してるの？ どうして？

記憶を表示するものよ。戦闘では… 敵の頭に叩きつけるくらいしか使い道はないわね

でも私はエコニルを長い間守ってきた。そう簡単には奪わせないわ

スカイヴォールトの中にある貴重品は厳重に施錠されているの。十分な力があれば、盲目者と信者たちが錠を破ることも可能でしょうが、それには時間がかかる。あの女がエコニルを手にする前に、あなたが止めるチャンスは十分にあるはずよ

べドラムのベールの道具の大半を保管してある場所よ。心配しないで平気よ。それほど危険なものは置いていないから。…多分ね

あそこの貴重品の大部分は、障壁の奥にしまい込まれているわ

魔術的な障壁はもちろんあるけど、伝統的な錠前も付けてある。なんで気になるの？ エコニルを盗むつもり？ あなたが盗もうとするところはぜひ見たいわね

では、こういうのはどう？ あなたがうまく障壁を破れたら、中のものはあげるわ

お前はここで盲目者を阻止できなかったが、あるじは機嫌を損ねていない

とはいえ、スカイヴォールトの盲目者を早くどうにかしてもらいたい。あの女が引き起こしうる損害がどれほどになるか、考えたくもないくらいだ

禁断の知識のデイドラ公に由来したものだ。彼はこの道具に、ファーヌイヘンにしかできない防護が必要だと考えた

私が思うに、彼の主張はある意味正しかった。現在まで、誰もエコニルに言及する者はいなかったのだからな

あるじは記憶に問題を抱えており、戦闘と関係しないすべてのことに対して完全に無関心だ。それを考えれば、我々がエコニルを持っていると誰も思わなかったのだろう

それに加えてこの領域は、ファーヌイヘンの歓心を買おうとする戦士で溢れている。スカイヴォールトの警備は万全なのだよ

チューター、私はウケルザルの頭をあそこに置いたのね。アッシュピットの勇者ならもう少し長持ちすると思っていたけど

うむ。メモを取っておこう

あれは大切にしていた小物だろう。触らぬようにと言っておくか？

いえ、チャンスを与えてやるのはどう？ 鍵と私のヒントを試すいい機会よ！

盲目の道に私の鍵は突破できないわ。私でさえヒントがいるのよ？

鍵が開いたわ！ 宝は持っていきなさい。役に立つはずよ。それ以外の宝も全部あなたのもの

盲目者はここをよく知っている。エコニルがあの女を呼んでいるのかも

私はこの宝をしまい込んで忘れていたの。あなたが取り出せば、何だったか思い出せるかも

そんなに難しくなかったでしょう？ 宝は好きに持っていって、盲目者との戦いに使って

とても強力な小物を収めるために、とても凶悪な鍵をかけたの。解除できる？

これは、私のお気に入りね。盲目者との戦いに使って。理由はそのうちわかるわ。戦利品も忘れず回収してね

エコニルはこのすぐ先だ

あれを使って何かするはずだったんだけど… 何だったかしら

準備はすべて終わったわ。障壁は崩れ去り、我がデイドラ公のため、エコニルを手に入れる！

• 戦わずにエコニルを手に入れるつもり？ 私の領域で？
• チューター、口調からして彼女は自信満々ね
• 戦うつもりはないわ。楽しく観に来ただけよ
• 阻止するために来た訳じゃないわ。惨めな失敗を見に来たの

今のは… 見事だったわ！ あなたの戦いから目が離せなかった。称賛に値するわね

あるじがまたお前と話したがっているぞ。その理由はわかる。あるじは何よりも戦闘を楽しむが、私でさえあれは楽しめたからな

あるじに敵がいるとしても、エコニルを欲しがるような者は思いつかない。別のデイドラ公に関する噂は聞いたが、原則として私は噂のために時間を無駄にしない。今はそうせざるを得ないかもしれないがな

あまり役には立てなさそうだ

こんなに面白い戦いを見られたのは、本当に久しぶりだわ

あなたの行動によって、ハルメアス・モラに対する私の約束は果たされたわ。あなたのおかげで、エコニルは守られたのだから

エコニルのことなんて気にしたことはなかったけど、面白いわね。この小物をもう少し調べてみましょう

エコニルを守ったからと言って、グレートアイは報酬を出したりしないでしょう？ さ、これを受け取って

エコニルと盲目者については、まだ答えのない問いが山積みよ

侵略は始まりに過ぎなかった。それ以上の何かが起こっているようね… なんて面白いの！

空気中に奇妙な感覚が漂っているのを感じない？ 私たちは大いなる動乱の時期にいるのよ。面白くなるなら、盲目者の敵にエコニルを委ねてもいいわね。どういう結果になるのかしら…

これからが楽しみよ

不思議なくらい情報に通じているハイエルフがいるの。彼女ならエコニルをどうすべきか知っているわ

私は託された物品を本来の所有者以外に預けないようにしているけど、あのエルフはグレートアイと関係しているからね

あるじ、忘れていないか？ あれは強大な力を持つ道具だぞ

チューター、エコニルは目の化石よ。あれに込められた記憶を見たいの

なるほど。ここには置いておけないわね… 誰の手に委ねるか、私に考えがある

エコニルと盲目者については、まだ答えのない問いが山積みよ

侵略は始まりに過ぎなかった。それ以上の何かが起こっているようね… なんて面白いの！

禁断の知識のデイドラ公の計画を思い出させてくれたわ。彼は時が来たら、エコニルを定命の者の手下に返すよう頼んできたのよ

面白いわね。グレートアイとそんな会話をしたことさえ、今の今まで忘れていたわ

あるじはエコニルについて考えを持っているようだ。侵略が終わった時は、もっと刺激が欲しいと言うのではないかと心配していたよ。だが今回の事件は始まりに過ぎなかったようだな。とりあえず、お前の役目は終わりだ。よくやったぞ