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書籍

イェナダルの日記

ここは思った通り完璧だ。ジョーンとジョーデの光について熟考するには最適な遺跡だ。冷たい光が天井の亀裂から差しこむ。平穏と安らぎで満たしてくれる。石細工は壮大で、この古の場所で先祖の脈を感じられる。私が隠居し、瞑想するにはちょうど良い場所だ、スレン・ジャの喧騒から逃れられる。
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この聖なる場所の最も奥深い場所に野営地を置いた。先人の遺骨が当時のままに横たわっているが、奇妙な体勢のものもある。最初は文明から逃れようとここに来たが、この場所の不思議に魅了されてしまったようだ。これらの人々は誰で、どうやって死んだのか? 戻ったら姉妹のカラに伝えなければ。
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瞑想が難しくなったので、探検を始めた。先人のことを少しだけ書いてある文書を見つけたが、それ以上は何もない。どのひっくり返った石にも新事実が隠されているのではないかと思い、実際、意識の片隅で何かを聞き、感じたと信じている。古代の人々が私に話しかけようとしているのか?
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昨晩、眠りに落ちようとする度に、暗闇の中に声を聞いたような気がした。最後にはよく寝たが。今日はこの野営地で休もう。明日また探検してもいい。
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何かが、何者かがいる。取り囲まれているのを感じる。ささやきかけているのが聞こえる… 暗闇から。この場を去りたい気持ちもあるが、それが私に何を伝えようとしているのか知りたい。理解できればいいのだが…

まただ。
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私の中に闇が広がっている。私は神聖な役目のために選ばれたのだ。ただ… カラ。私の愛する姉妹よ。スレン・ジャでもう一度会えたなら。この地の底なら、私はこれを抑えていられる。だが、彼女が恋しい。

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