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書籍

ザルクセスとオグマ

タンデリース著

「結婚するの」女は声に出していった。「ザルクセス、これは私が望んでいることなの? それとも使命なの?」

男は女の本から静かに顔を上げ、彼女を値踏みした

「結婚とは2つが1つに交わることだ」男はそう言うと、落ち着いた色のダーク材の杖で土に川を描いた

「これが1つ」ザルクセスは言った。彼は再び描いた。地形が変わり、新たに形成された崖を2つに分かれた川が流れている。男はその端に進み、女を呼び寄せた

「2本が1本になる」滝壺で1つに交わる双子の滝の先端を指さしながら、彼女の耳元で優しく言った

「じゃあ、結婚すべき?」

「人は1人でも遠くまで旅をできる。2人でもね。どちらをお望みだ?」

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