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書籍

ウォーデンとは何者か?

タネスのレディ・シンナバー著

エリンヒルのファラスタスによるもっともらしいエッセイ「血の物語: タムリエルを奪う紡ぎ手」において、彼は特有の夢想的なスタイルで、荒野のウォーデンが紡ぎ手と呼ばれるウッドエルフ司祭の軍事部門であると主張している。この主張は適切な学問的素養が欠如しているか、単に大衆受けを狙って論争を巻き起こそうと狙ったものだとしか思われない。

私自身が綿密に行った調査によれば、確かに紡ぎ手とウォーデンの間には共通する部分がある。ウッドエルフ司祭のように、これらのガーディアンは歌と森の神、イフレ神と密接な関係があるようだ。

しかし、我が説によれば共通するのはここまでだ。我が高名なる著作「グレンモリル・ウィルド」で行ったように、こうした戦士に付きまとう神話と誤解を正そうと思う。

まず第一に、紡ぎ手は軍事的でもなく、暴力を好まない。彼らとヴァレンウッドのために他者を戦わせることを好み、ボズマーの社会で顧問、学者、司祭の役割を果たす。一方、ウォーデンは自然を守るために血を流すことをいとわない。そして、イフレの領域に害をなそうとする個人、ギャング、拠点全体へと攻撃を加えたとの報告が数多くある。

また、ウォーデンの力と紡ぎ手の力には大きな違いがある。ボズマーの司祭が過去、現在、未来からの物語で聴衆を魅了するのに対し、ウォーデンは周囲の自然環境から力を得て、現実を形作っている。我が同僚ファラスタスでも分かるように素人臭い言葉を使うとするなら、紡ぎ手が幻想魔法を使うのに対し、ウォーデンの能力は伝統的な呼び方で言えば変成や召喚と呼ばれる。

紡ぎ手はボズマー文化の中心として独特の司祭的な立場にいるが、研究した限りウォーデンを代表する個人や組織は存在しない。実際のところ、彼らは単独か二人組で旅をしていて、どんな後援も受けていないようだ。彼らが所属する組織と言えば現地の戦士ギルドや魔術師ギルドでしかない。ほとんど記録が残っていない例として、闇の一党に入った事例が一件記録されている程度だ。

イフレとの関係に基づき、ウォーデンの多くはウッドエルフだろうか? そうとも言えないようだ。紡ぎ手は全員がボズマーであるのに対して、ウォーデンはタムリエルの自然を守る者であれば人間、エルフ、獣のあらゆる種族を受け入れる。実際のところ、私はハイロックの北端とエルスウェア南の森でウォーデンに出会った。ハンマーフェルで同胞のウォーデンに会ったことさえある。

そして、グリーンパクトはどうだろうか? ウォーデンは古代ウッドエルフの伝統に従っているか? ウッドエルフのウォーデンはもちろん例外だが、他の場合は従っていないようだ。私が知る限り、ほとんどのウォーデンは生き延びるために自然の恵みを最大限に活用する。植物であろうと、動物であろうと変わりはない。

最後に、紡ぎ手はほとんどヴァレンウッドでしか見られない。古代の森の守りから離れることはほとんどない。一方ウォーデンはタムリエル全土に存在する。最新の報告では、ヴァーデンフェル島にも存在するようだ。

上記がタムリエルのウォーデンに関する初期調査の結果である。彼らは紡ぎ手と同様に独特で神秘的なグループだが、明らかに異なっている。より学術的な調査が必要なことは明らかだが、より詳細に研究すれば、他のエリンヒルのファラスタスが申し立てた主張は(いつものように)誤りだと分かるだろう。

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