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書籍

ホワイトローズの衛兵の日記

降霜の月12日
牢獄は数日の間、非常事態にあり、囚人たちは緊張下に置かれている。何が起こったのか聞かれるが、自分では分からない。指揮官がすぐに状況を説明してくれるはずだ

降霜の月18日
公式の命令だ… 呼び戻され、貴重品をすべて持って行くようにと言われた。指揮官から、望んでも逃げられないのだから、囚人たちには構うなと言われた。ここに永遠に閉じ込めておく儀式を行うという噂を聞いた。たとえ犯罪者であっても、不必要なまでに残酷な運命に思える

降霜の月20日
すべての物資を積み込むよう言われたが、囚人たちに何も残さないわけにはいかない。いくらかの食べ物と装備を牢獄の周囲に隠し、この本をレイタス将軍に渡し、出て行った後で見つけられるようにするつもりだ。彼は軍法会議にかけられる前は自分の司令官だったし、いつも敬意をもって接してくれていた。少なくともこれくらいはできる

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