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書籍

ウェンリディルの記録

降霜の月11日

今日は鏡の凝視をもう一度試してみた。変わりはない。まあ、若干はあった。霧に包まれていて、不明瞭な囁き声、そして幽霊のような姿がある。何者かが窪みから荷馬車を押し出そうとするような、ドスッという音が断続的に響く。それ以外? 何もない。

私は頭を絞った。霧に包まれ、囁き声と荷馬車、窪みがあるタムリエルの場所を考えようとした。当然ながら何も思い浮かばなかった。ジラールが勧められたムーンシュガーの夢見を試すべきだろうか。樹の従士は気に入らないだろうけど、一回だけなら緑も許してくれるはずだ。その後は大量のイノシシを食べる。約束する!

降霜の月13日

あれは間違いだった。生まれてからずっと肉を食べ続けていて、変な植物を食すのはひどい考えだった。一日の大半はトイレにこもっていた。

大失敗ではなかったらしい。ジラールによると、シュガーは最初の味が最も強力らしい。よってアーティファクトを垣間見るには、今が絶好の機会だ。今回は霧と、かすかな囁き声を越えられた。やがて何かに遭遇した。それは滑らかだった。球状だった。でも、どうしても通り抜けられない。それは低音を上げ、一度ドスッという音を立てた。その後に私は吐いた。

これをスカルディルに伝えなければならない。彼も同じ音を聞いている。ゾクゾクするような音と言ってはいるけれど。私達は近づいている。私には分かる!

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