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書籍

ヴァレンウッドの猟犬

アルトマーの旅行ガイドより抜粋

ハーシーンの猟犬は伝説的な狩人たちだが、さらに伝説的なのはヴァレンウッドを猟場とする者たちだ。

その高い評判にはいくつかの理由がある。まずはヴァレンウッドそのものだ。未開なままの原生林で、地域全体を覆い、開発されぬまま残っている。思いもかけないような生き物の故郷だと言う者もいる。もっとも優れた追跡者のみが、迷わずこの森の中で獲物を狩ることができる。

2つ目は、ほとんどの狩人がウッドエルフだということだ。生まれながらの狩人で、追跡に優れている。

だがヴァレンウッドのハウンドの評判の最大の理由は、ハラスという狩人にある。彼自身が伝説となっており、存在を否定する者もいるが、彼の偉業を知らないハウンドはいない。

ハーシーンへの信仰と追跡の技では並ぶ者がないと言われている。最後に噂されたのは100年以上前に、伝説的なペール・センチタイガーの狩りに出かけた時だ。ヴァレンウッドで狩りをする者の中には、その捕まえにくい獣をいまだに追っている彼を見かけたという者もいる。その話が本当だとしたら、ハラスは普通のエルフよりも長生きすることになる。

それでも、ヴァレンウッドのハウンドの全員がハラスのように訓練しており、知名度と能力で彼を越えたいと希望している。それだけでもヴァレンウッドのハウンドは、タムリエルのもっとも優れた狩人ということになる。

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