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書籍

アーグドシュの送られなかった手紙

ウラカ、

スカルグは我々を真実に導いた。
彼に対する評価が辛口だったかもしれないが、網の紡ぎ手に対する彼の愛は行き過ぎたものだと今でも言える。
氷を砕くと小道に邪魔がなくなったが、彼は導くメファーラの歌の網が見えると言い張った。

ラコラ達一行を見つけた。負傷しているが生きている。
彼らが麓で何を見たか信じないだろう、ウラカ。
ドワーフの所業は見たことがあるが、今回は…

それは、ある種の鍛冶場で、見えない力を抑え込むように作られている。
だが、この場所では周囲に力を感じる。
ここはとても暖かいのに、何度となく体が震えている。

ドワーフの痕跡はなかった。
ガーディアン達の誰ひとりとして、この場所を守るものはいない。
瓦解しつつある。これほど風格があるのになぜ放棄しようとしたのか?

この地を自分達のものだと主張すべきだとグザルは言う。
再建し、改造する。私達のものにする。
忌々しいスカルグが言うには、それがメファーラの願いだと… 私達が追うべき糸だと。
意味不明だ。

すぐに帰宅できることを願っている。

—アーグドシュ

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