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書籍

ティンバースカーの苛立ち

もう8日間もこの汚水貯めに閉じ込められている。そろそろ誰かの頭をかち割りたい気分だ。

空を読む者はあと1日であの扉を通って出られると約束した。毎日そう言っている。次に言われたら、あの嘘つきの舌を引っこ抜いてやる。

なんでこんなことをするのかね。あの洞窟にそんな価値のあるものはない。せいぜいクモの巣とか、蛾に喰われた布くらいだろう。

クロップスフォードなんて、どんな名前の村だよ。次にあの偉そうなオークに静かにするよう言われたら、あいつの舌も引っこ抜いてやろう。哀れなゴブリンどもが音に引き寄せられてやってこようが、それがどうした? それぐらいの刺激はむしろ大歓迎だ。

こんなつまらない思いをしたのは生まれて初めてだ。これ以上事態が悪化することはあるまい。

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