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書籍

連続した真実 第5巻

「巻かれ続けるメインスプリング」の第四トゥールビヨン、デルドライズ・モーヴァインの説話からの抜粋

私は言葉で歯車を巻く。

ドワーフ達のことを口にするな、トリビュナルの子よ。陳腐なドゥエマーのぜんまい仕掛けは、ソーサ・シルの崇高な機械の前に青ざめる。ドゥマクの嘆きを無音の嘆きにせよ。シューシュー音を立てる彼の墓を埋没したままにせよ。彼のオートマタを錆びつかせ、崩れさせよ。彼は最大の失敗を犯した。ロルカーンの大いなる嘘と、卑しい矜持に突き動かされたのだ。彼は悲哀と恐怖の物語であり、彼の汚い計算を追う者は、大きな代償を払うだろう。

「しかし、ドゥマクは作成者ではなかったか?」と尋ねるか? 「真鍮の子の両手は油に覆われていたのではないのか? その両手は創造の言葉を紡ぎ、車輪を車軸に付けなかったのか?」 言葉は順番に聞くのだ、セトの追随者よ。作意は機械の価値を決める。「永遠に巻かれるメインスプリング」が後のニルンの収束を求める場所では、ドゥエマーの亡霊が叫ぶのだ。「多数! 多数!」。エルフと機械は分かたれる。知恵と野心は分かたれる。製作物と被製作物は分かたれる。そしてこの隔絶から、無数の軽やかに舞う機械が作られ、忘れられた回廊に置き去りにされ、さまよい、当てもなく浪費される。ある機械がノブを左に回すことで、他の機械が同じノブを右に回す用意をする。ある機械がパイプを緩めることで、他の機械がそれを締められるようにする。それら機械の存在理由は、真鍮の子らの愚行を続けさせるためだけにしかない。ソーサ・シルの目から見れば、それらの機械は冗長であり、不敬だ。

ただ、最も不敬なのはこれである。NMという「名」を冠する、歩く恐怖である。虚栄心の真鍮塔。前のニルンの愚かなガーディアン。聖なるニルン・スフィアの最も暗き極地を支配する、神の対極物である。最後のタムリエルへの脅威のうち、NMが最大の脅威である。アヌヴァナシ。デイドラ達は思考で消し去ることができるが、NMはニルンと隔絶させなければならない。NMはアヌの中心にある結び目であり、ほどかなくてはならない。神のパズルである。この点について、「永遠に巻かれるメインスプリング」は沈黙を保っている。そして沈黙のあるところには、大いなる知恵がある。

私は言葉で歯車を巻く。

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