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書籍

三悪人の王に対する嘆願書

王への嘆願

今やストームヘヴンで三悪人は恐れられる存在となったが、我々の始まりは酷いものだった。我々はそれぞれが貧困のなかで育った。盗みを学んだが、それでも生きていくだけで精一杯だった。我々の狡賢さと連携は、我々に大きな富と多くの従者をもたらした、だがこれは我々が求めていたものではない。
しかし我々は愚かでもない。無法者としての日々が終わりに近づいていることを理解している。何年にもわたり捕獲から逃れ、事業を拡大することもできるかもしれない。だが罪を償わなければならない日がいずれ来るだろう。我々はその日が来ないことを望んでいるのだ。

我々は根っからの犯罪者ではない。だから今、王の恩赦を求めている。残りの人生を無実の人々から金品を奪い、フレイム騎士団から逃げ回ることに費やしたくない。今の仕事を法に則った事業に発展させたいのだ。

恩赦と引き替えに、手に入れた財産の半分を譲ろう。財産は今勘定しているところだ。だが安心してくれ、かなりの額になるはずだ。我々が本気であることを証明するためにこの贈り物を送ろう。我々の嘆願を熟考してみたくなるはずだ。

敬白

三悪人

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