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書籍

ラグンサールの奇妙な事案

グイレーン・マリリー著

序文

ラグンサールは謎の中の謎だ。ラグンサールがあれほど奇妙な形で存在している理由は不明だという点で、近代の学者たちの見解は一致している。ラグンサールの遺跡での奇妙な事件に関して言えば、ほとんど全部の学者が同じ立場になる。

ドゥエマー、より知られた呼び方で言えばドワーフがタムリエルの地表から姿を消したことは素人でも知っている。彼らが消えた理由、あるいは原因は多くの推測を呼び… 数多くの書物の題材となっている。

彼らが何を残したかに関して、議論の余地はない。数多くの遺跡だ。独特の金属のコンストラクトが歩き回っている場所もある。ドワーフの遺跡の探索は多くの研究者や冒険者の通過儀礼になっているが、最も多くの者が足を踏み入れた遺跡であってもまだ危険が残っている。結果として、ドゥエマーの遺跡とその奇妙さについては大変多くの研究がある。

古代ドワーフの遺跡に、たくさんの珍しい発見があることは間違いない。積み上がった装置、地中深くまで太陽の光を届かせるための縦穴、今でも稼働可能で壊れていない装置に動力を与えるための、轟音を上げる滝… 目や感覚を驚かせる遺跡は、たくさんある。

しかし、そうした遺跡は全てラグンサールの衝撃に及ばない。ご存知のように、ラグンサールの入口はタムリエルのあちこちにたくさん存在する。文字どおり空間外の空間で、現実から逸脱している。実際どこにあるのかは分かっていない! 中で行なわれた観測結果から、かつてはハンマーフェルの山の中にあったと推測されるが、正確な始まりの場所は、いまだに特定できていない。

分かっているのは、境界線を越えてラグンサールに入ると、ニルンを離れることだ。誰にも理由は分からない。

ラグンサールから生まれる疑問の中で、最大のものは間違いなくこれだ。「なぜ?」なぜドゥエマーは、この施設を知られた次元から除外するために必要な、莫大な魔法の力を使ったのか? 私はこの努力を「時空間的跛行」と呼んでいる。文字どおり、時間と空間を捻じ曲げることだ。

ここに来れば、この謙虚な学者による、この地の膨大な観察記録を見ることができる。私はここに残されたコンストラクトと機械を広く調査した。作った者たちの意図についての仮説も数多く立てた。君も同意するはずだ。この地を調べれば調べるほど、発掘すべきものが出てくる!

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