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書籍

イフレの紡ぎ手

シランティレ著

ウッドエルフのイェフレ、あるいは「イフレ」の司祭は、紡ぎ手として知られている。彼らはイェフレを「語り部」と呼び、物語や比喩を通してイェフレに生き方や振る舞い方を教わったと信じている。

司祭として、紡ぎ手はイフレを手本としている。物語や比喩を通してボズマーの歴史や文化、法までをも守ることによってだ。年配の紡ぎ手はしばしば比喩だけを使って話すため、他のボズマーですら理解することが難しい。中には、紡ぎ手は年を取るにつれ頭がおかしくなり、その奇妙な話し方は単にその症状にすぎないという者もいる。

しかし騙されてはいけない! 紡ぎ手は魔力、あるいは少なくとも鋭い洞察力を持っている。過去の話だけではなく未来の話も語り、そのしばしば複雑な物語は、不可解なことが多いが卓越した正確さを持って未来の出来事を言い当てる。

もう1つ付け加えておくと、紡ぎ手は誰かに運んでもらわなければ動くことができないと信じられているが、実際にはイフレの司祭は自分で歩くことができる。故郷から遠く離れて移動することは滅多にないが、必要な時にははるばる遠方まで旅をする者もいる。おそらく、他のウッドエルフが紡ぎ手を失うことを怖れて危険な遠征を防ぐために、そのような噂を広めたのだろう。

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