書籍

赤の呪い 第3巻

デットソー・パンテンヌ著

ビロードのような赤鷲の声が、私を棺へと引っ張っていった。
彼は剣を棺の中に、彼の死体の隣に置くように私を駆り立てた。
我がデイドラの契約者と同じように、彼もまた想像を超えた力について囁き、私がいつも思い描いていたような、2人で支配を行うイメージで私の頭を満たした。
私が慎重に剣を床に置き、赤鷲の墓の蓋を取り除こうとしてうめいている間、部屋は内側に向かってひしゃげ続け、私は衝撃から保護されて浮かび上がるのを感じた。

私は骸骨となった遺体を見下ろした。
墓のじめじめした臭いが鼻の中にまで立ち上ってきて、私の頭をぼんやりとさせた。
これこそ私が長年夢見ていた瞬間だった。
私に優しく催促する赤鷲の声は、私が彼の墓の中に剣を置いた瞬間、いきなり完全に消滅した。

私の頭はすぐ、目がくらむほどの痛みに襲われ、私は地面に倒れ込んだ。
視界が脈打つ赤い光で満たされていた。
どこか遠いところで、レッドイーグルの骸骨が体をギシギシ言わせながら墓から這い出してこようとしているのが聞こえた。
燃え上がる街の姿が映し出され、私自身の肉体が炎に飲み込まれ、骨から溶けていくのを見た。
赤鷲の高笑いが今では部屋の中で響き、彼は背後に回りこんでいた。
「愚かな子供よ」と、彼は人間のものではないその声を刻んだ。
「貴様ごときが、余の血族になれると思うか…」

焦りから私は赤鷲に突進し、その手から剣を叩き落とすことに成功した。
剣を拾い上げると私は部屋から飛び出し、彼の恐ろしい笑い声は怒りの咆哮に変わった。
人間というよりは動物のようになって、逃げるのに必死だったため、私はどこかで剣を失くしてしまったが、背後で石の扉がすり合わさって閉じる音を聞いたので、何かの仕組みが発動するくらいには遠くまで持っていったのだろう。
こうして赤鷲の追跡は途絶えた。

そしてこれ故に私は恐怖の中で生き、書斎に閉じこもって、自分が世界に解き放ったあの化け物を滅ぼす方法を見つけだそうとしているのである。
閉じ込められているとはいえ、誰か他に私のような愚か者がいつ奴を解放してしまうかもしれない。
そしてもしそうなったとすれば、哀れむべきはこの世界である。
私たちすべてのために、私は恐怖している。

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