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書籍

最後の獲物 - ロルカーンの心臓

職人レナルメン著

皆がその伝説を知っている。ロルカーンの心臓がアーリエルに伝えた言葉はあまりにも有名である。「この心臓は世界の心臓。一方が他方を満足させるために作られたものだ」。不滅であり、隠され、海に沈められた。レッドマウンテンの地下に位置し、機会を逃さない正しき者が己のために回収するのを待っている。そして今日、私は報酬を得るためにやってきた。

そう、心臓がヌシュレフティングスにあるというのは憶測にすぎないかも知れない。しかし、直感によって成功を収めたことは以前にもある。この神話に関する数多くの書物を研究したが、いずれも心臓はレッドマウンテンの地下にあると示している。最も偉大な発見をするのはここだ。

私はこのエドラのアーティファクトが実在すると信じているが、神々への信仰とは無関係である。唯一、愚か者のみが神話を無視する。すべての物語には真実の核心があるのだ。伝説とは単純な事実が発展し、滑稽な話になったものだ。明らかに強大な力を持っている物体とはいえ、心臓もそれに漏れないと信じている。私が得ようとする魔法の物体という意味で。

ここでネラモを見たのは驚いた。ヴァーデンフェルではあらゆる間抜けに出会う可能性があるが、よりにもよって奴とは。奴と寄せ集めの仲間は逃げ出すか、容易に捕まえられた。私は奴が置いていったコントロールロッドを見つけた。当然、この道具については多くの修正点が頭に浮かぶ。それでも今のところ、ドワーフコンストラクトを制御する効果は発揮している。

ロルカーンの心臓の効果は不明だ。デイドラの心臓よりも効き目のある、強力な薬の材料になるかも知れない。戦いにおける無限の力や耐性など、魔法属性の付与もあり得る。過去タムリエルが見たこともない崇高なものを作動させる、至高の魂石の可能性もある。その用途は関係ない。私が知るのは、それが引退するために十分な金を稼いでくれることのみだ。私は分別がありすぎて、そのように強大な力を持つ品を使おうとは考えない。かかる強欲は、あまりにも頻繁に絶望へと通ずる。

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