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書籍

サウスポイントの設立

ザントニウス総督の地方局著
2729年恵雨の月1日
(サウスポイントの全帝国民へ配布)

サウスポイントは偉大で高潔なザントニウス総督により築かれた。もちろん周知のことだが! 一方で偉業の重大さを理解するため、諸君らはまず功績を上げた男のことを知らなくてはならない。

ザントニウスはクヴァッチ出身のコロヴィア農民の長男として生を受けた。母の悲劇的な死後、ザントニウスは家庭内の指導的な役割を果たした。このような質素な育ちにもかかわらず、諸君らが今日知るように、彼は常に聡明で快活な男だった!

ザントニウスの年下の兄弟が成人すると、彼は農民としての生活に飽きてしまった。間もなく彼は名を上げるため、帝都まで旅をして帝国軍へ入隊した。

ザントニウスは帝国軍の階級を駆け上った。指揮官によると彼は熊のように力強く、狐のように素早かった。やがてザントニウスはヴァレンウッド北部に配置され、当地にて第二帝国の最も偉大な将軍達に匹敵する戦術的思考を有していることを証明した!

栽培の月のある暗い夜、ザントニウスがレマンズ・ブラフで絶えず警戒を行っていた間に、ウッドオークの野営地への襲撃を単独で阻止した! 武功としてザントニウスには歩兵隊の指揮権が与えられ、帝国の栄誉のため砦の建設に派遣された。部隊の先陣を切って、ザントニウスはグラーウッド王国へ南下したのだった。

グラーウッド南西端の美しい土地でザントニウスは槍の先を大地に突き刺した。「今日この日から、この地をサウスポイントと知らしめることを宣言する。帝国軍の要塞建設のため派遣されたが、代えて要塞都市を形成する! グラーウッド王国中に、サウスポイントの名が知れ渡るだろう」

ザントニウスの言葉に疑問をはさめる者がいるだろうか? 彼はサウスポイントの民に強固な防壁、ボズマーの暴徒達に対する素早い対応、そしてヘヴンの停滞した交易所と比べてずっと多くの船が往来する港をもたらした。来月ザントニウス総督は、ヴァレンウッドで最高の大聖堂になる建築物の着工に移る!

ああ、すべてのサウスポイントの民は、安全、安定、そして繁栄に対してザントニウス総督に恩義がある! サウスポイントの正当な管理、ヴァレンウッドにおける帝国文化の中心をサウスポイントにしようとする立派な取り組み、月末から実施される税金の引き上げ、これらにて我々は総督を支持するだろう。ザントニウス総督には街の件で大変な恩義があるが、彼がそれらに換えて望むのは、我々の忠誠、礼節、そして12ゴールドの所得につき1ゴールドだけだ。

帝国のために!

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