ヴィベク著 第十九説話 ヴィベクは鎧を身につけ、交流と情報で埋めつくされた空間なき空間へと足を踏み入れた。それは出会って来た全ての考えを記した地図であり、神聖な火花のような行事であった。彼はこう言った。「ここから八体の怪物に攻撃を仕掛ける」 そしてヴィベクは、星のように輝く心から現れる蛾を見た。レッドマウンテンの灰よりもひどい埃をまき散らしていた。彼は比類なき支配する王の二つの頭を見た。そして八つの不完全なものが貴重な石にすり込まれ、拘束具のような冠にはめ込まれていた。彼はそれが双頭の王の二つの王冠であると理解した。双頭の王の口には川が流れ込んでいた。 するとヴィベクは秘密の扉の中央に仮の家を建てた。そこから来る時代を見ることができた。その家についてこう書かれている: 一つ目の礎には指があり 地に埋められ ゆっくり土の中を指す 北は予測できない だがそれでも心は自由だ 二つ目の礎には舌があり 埃すらも饒舌になる 聞けば愛が見える 古の蔵書庫は必要としている 三つ目の礎には少量の糸があり あなたの好きな色の形をしている 少女は誰が置いて行ったか知っているが 掘り起こすことを恐れている 先に繋がれたものを見ることを 四つ目の礎には九つの骨があり それは黒猫から慎重に取り除かれた この言葉の形に並べられ 我らを敵から守っている あなたの家はもう安全だ ならばなぜ―― あなたの家はもう安全だ ならばなぜ―― 言葉の終わりはアルムシヴィである。
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