ヴィベク著 第十七説話 「私は煙の地図である」 これにより、ヴィベクは以前よりもさらに偉大となった。アルムシヴィとその王ホーテーターの善き治世の下で、チャイマーとドゥエマーが共存していたレスデイニアの時代の話である。 「私は形を変える、ゆえに努力せず私を求めるべきである」 ホーテーターはまだ斧で天を制圧しようとしていた。マグナスの力で太陽の図書館から追い出された。デシャーン平原の沼地を出たところの野原で、ヴィベクが彼を見つけた。二人はしばらく無言で歩いた。ネレヴァルは恥をかき、ヴィベクにはまだ慈悲があった。 しばらくすると彼らは東の海を渡り、蛇と雪の悪魔の地へ向かっていた。ヴィベクは海外の戦闘様式をホーテーターに見せたかったのである。彼らはツァエシの王の枕元の本から慣用句を学んだ。その形はこのページの本質に似ている。ツァエシの大蛇たちは西への復讐を三度以上誓っていた。 彼らはさらに歩き、地図の端にある尖った水を見た。ここで制約の霊魂が彼らにスポークを与え、残りの車輪を見つけるよう命じた。 ホーテーターはこう言った。「世界の端は剣でできている」 ヴィベクはそれを訂正した。「世界の下の歯だ」 彼らは北の古の森へと向かったが、そこで見つけたのは氷漬けになった髭の王のみだった。 彼らは黒き民の住む西へと向かった。一年間そこの剣聖たちに学び、その後もう一年ヴィベクが彼らに小さな報酬の美徳を教えた。ヴィベクは王を妻とし、やがては西を完全に破壊する怪物の種族を生み出した。ある戦士の長に、ヴィベクはこう言った: 「我々は眠っているかのように話し、振る舞ってはいけない」 南でも学べることがあるのではないかとネレヴァルは不思議に思ったが、ヴィベクは何も言わず彼をレッドマウンテンへと連れ戻った。 「ここが最後の最後だ」ヴィベクは言った。「この中でシャーマトが待っている」 だがシャーマトと戦うにはまだ早いことを二人とも知っていた。彼らは互いを相手として戦闘を始めた。こうしてヴィベクは全てのヴェロシに見えるようホーテーターを示した。傷はアイエム・アズラの恵みで閉じた。戦闘が終わると、ホーテーターはさらに七つのスポークを得ていたことに気づいた。それらを繋げて杖を作ろうと試みたが、「まだその時ではない」とヴィベクに止められた。 「どこでこれを見つけたんですか?」ネレヴァルは言った。 知らぬうちに得ていたものもあるが、全て世界中から集めたものであるとヴィベクは言った。「私が車輪だ」とヴィベクは言い、その形になった。中心の虚無が永く続く前に、ネレヴァルはスポークをはめ込んだ。 言葉の終わりはアルムシヴィである。
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