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書籍

通行料を徴収中!

魂に数字を付けられ、他人のために働く、飽き飽きするような日々。なぜ気づかなかったんだ? その間ずっと、自分のためだけに働くことだってできたんだ。

バカから通行料をとるのは、最高に楽な仕事だ! とぼとぼと歩いて来る足音(もしくはパカパカと歩いて来る蹄の音)を一日中座って待つ。それが聞こえたら、私が出て行って橋の通行料を請求するわけだ。

みんな文句を言うが、皇帝の令状を見せると(あの書記を雇ったのは本当に正解だった)大体金をよこしてくる。それでも払わない奴には、橋の修理費が必要で、払わなかったら次回は泳いで渡ることになると言ってやる。

それでもなお払わない奴には、剣を抜く。たまにそれでうまくいくこともあるが、相手も剣を抜いて来たら逃げる。

馬の近づく音が聞こえる。またバカが金を奪われに来たな!

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