砂糖まみれ著 1回、2回と、私の毛皮にブラシをかけて、最高の輝きを引き出す。唇は鉤爪と同じく赤で塗られている。血のような朱色に。殺したばかりのように明るい色。私の目は黒で縁どられている。 毎晩出かけるときのどよめき! とても多くとても熱狂的。彼らは私の砂糖がけのお菓子を一口と懇願する。私のクリームの最初の一掬いのチャンスをくれと。けれど私は歩き続ける。頭の上に盆を載せバランスをとり、左右にはろくに目もくれない。 御馳走に触れてもいい、私の手で用意した甘いクリームを舐めてもいいのは一人りだけ。彼だけ、他にはいない。 そしてそう、私は家から広場を抜けて聖堂へ向かい、すべてをアルコシュに捧げる。私の砂糖、私のタルト、私のミルク、それから甘いクリーム。どの贈り物も愛を込めて準備した、それから彼の祭壇に置く。 最初の猫が私の捧げ物を受け取り、愛のこもったファースト・キスの恍惚で私を満たしますように。
スイートな暮らし

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