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書籍

外板と肋材

船大工親方、カーリー・ラインリン著

これは重要なのでしっかり注意を払うこと。アリクルのキャラベル船の建造方法なら知っていると思っているだろう。だがセンチネルの新しい王が、造船所に全ての船を同じ標準仕様で作るよう命令を出した。そうすれば部品は標準化されているから供給しやすく、同じことを繰り返すから作るのも早くなると考えたわけだ。それが正しいかどうかは分からない。だが、彼が王様だということは分かってる。我々は王の金を使っているのだから、彼のやり方に従う。

竜骨の据え付け方法に変更はない。最も長い木材を中心にして接合し、端には角度のついた幹から切った板を使って曲線が組み込まれるようにする。しかしここで新しいやり方だ。竜骨、船首、船尾材は全て、さねはぎで接合することで、外板を固定して平行に保つ。そして柱はただ1本の木材ではなく、内材と外材で作って曲線を強化する。

中央の肋骨を最初に組み立ててから前方、そして後方をやるのは変わらないが、新しい方法では、当て木を上方、中央、下方部に使って、残りの肋骨の据え付けを補助する。分かるか? そうしたら外板を通常どおり肋材から当て始めて、内船殻で終える。

これを全部終わらせたら、次は索具や装備に取りかかる方法を説明しよう。

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