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書籍

シルトストライダー乗りの記録

栽培の月15日――乗客7名を輸送。小包18個で重量は22ストーン。晴天。

5の刻にて、セイダ・ニーンへ進路を向けた。道中は何も起きず。

1の刻にて、バルモラへ進路を向けた。野生のニックスの群れをオーデイ付近に確認。よそ者たちは非常に興奮し、停止を要求した。

2の刻にて、バルモラへの旅を再開。道中は何も起きず。

6の刻にて、バルモラに到着。乗客と小包をすべて確認。

* * *

栽培の月16日――乗客5名を輸送。小包13個で重量は27ストーン。新米のストライダー乗りが一人送られてきた。メルティシ・アポ。特に雲多し。

5の刻にて、グナール・モクへ進路を向けた。適性を測るため、新米のメルティシが運転穴に行くことを許可。新米は左のアンテナ耳を引っ張り、ストライダーに軽い発作を引き起こした。乗客2名が振り落とされ、小包7個を失った。乗客を回収した後、メルティシを貨物室へ送った。

3の刻にて、グナール・モクに到着。乗客が予定外の停止と小包の損失に賠償を要求。収支は56ゴールドのマイナス。

4の刻にて、グニシスへ進路を向けた。新米のメルティシが繰り返し、運転穴で第二のチャンスを求めた。貨物室へ送り返した。道中は何も起きず。

9の刻にて、グニシスに到着。乗客と小包をすべて確認。

* * *

栽培の月17日――乗客6名を輸送。小包14個で重量は24ストーン。新米のメルティシ・アポは反対も虚しく残留。晴天。

5の刻にて、クールへ進路を向けた。新米のメルティシが再びストライダーの操作を願い出た。不安はあったが、操作を許可。

7の刻にて、新米のメルティシが右食道下神経節を踏んだ。これがストライダーの消化器官および臭管に激しい排出を引き起こした。乗客は正当にも恐怖した。メルティシを再び貨物室へ。

1の刻にて、クールに到着。乗客たちがまたしても返金を要求。収支は43ゴールドのマイナス。

2の刻にて、マール・ガンへ進路を向けた。乗客4名を輸送。小包9個で重量は12ストーン。道中は何も起きず。次の停止所で新米のメルティシを排除できることに期待。

5の刻にて、マール・ガンに到着。その日の残りはストライダー甲殻の液体を掃除し、詰まった管を磨いて過ごした。

* * *

栽培の月18日――乗客8名を輸送。小包22個で重量は31ストーン。新米のメルティシは残留。新米はフラール家の有力な後援者が溺愛する甥っ子であるとの通達を受けた。士気低下。高温で強風。南東よりの風。

5の刻にて、テル・ヴォスへ進路を向けた。新米のメルティシがストライダー運転の最後のチャンスを要求。15回目ながらストライダー生理学の基礎を示してやった。運転穴に入ることを許可。

6の刻にて、新米のメルティシが湾曲したヴェドラン棒で視神経を突いた。ストライダーは即座に絶叫を上げ始めた。新米メルティシを再び貨物室へ。

12の刻にて、ストライダーがようやく叫ぶのをやめた。乗客は安心。

12と15の刻にて、安心が苦い非難に、そして返金を求める叫びに変わった。収支は52ゴールドのマイナス。

1の刻にて、新米のメルティシを運転穴に呼び出し個人面接。ストライダー乗りの方法論について簡潔にして市民的な議論をした。

4の刻にて、新米のメルティシが行方不明であると乗客たちが報告。ストライダーを捜索するが発見されず。ザーゴニパル付近で転落した可能性大。悲劇的喪失なり。士気は大きく向上。

7の刻にて、テル・ヴォスに到着。メルティシを除く全乗客を確認。テル・モラにて新たな見習いを迎えるとの通達を受けた。士気低下。

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