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書籍

ショマエの日記

この者はエスラジという、ハルザ長老が最後に持っていたカジートの伝統楽器を探してここにやって来た。長老は死ぬ前、砂漠の風の洞窟で過ごした時間について多くのことを話した、と一族の伝承は述べている。見つけた時、エスラジが砕け散っていたのは残念だが、残ってラウィス・カジの道を身に着けたいと思う。だからショマエは留まるつもりだ。

この者の師匠は、新しい生活のために新しい日記を付けろと言う。だからショマエはそうする。これを書くために集中するための最高の場所は、洞窟の隅だ。ショマエが見つけた限りでは。

ああ、エスラジがこんな状態で見つかるとは。悲しい。しかし、それがショマエをここに導いたのは良かったのか、悪かったのか?

ショマエには分からない。我々の師匠はどちらでもないと言うだろう。この悲しみを探究し、そして手放さなければならないと。だからショマエはそうする。

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