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書籍

血清投与報告

これまでに実験した動物の中では、インドリクが最も期待できる結果を示した。血清を投与すると魔力が増大する。インドリクを中心に実験を行えば、このプロセスはさらに洗練され、様々なことに活用できるより安全な血清を作り出せるはずだ。

このような進展があった一方で、小さな後退もあった。野生のインドリクに血清を投与すると性格が劇的に変化し、異常なほど好戦的になる。これにより彼らは抑制できなくなり、非常に危険な存在になる。直近の検体以外は安楽死させたが、この検体もいずれ同じ運命を辿るだろう。

飼い慣らしたインドリクにも同様のリスクがあることを確かめるべきだ。ロータスはどの野生のインドリクよりも穏やかだ、このプロセスを上手く乗り切れる可能性が高い。ロータスに必要以上の愛情を注いでいるタロマーが障害になるかもしれない。疑いを持たれずに引き離すのは難しいだろう。だが彼が新入りの動物の世話を拒否するなら、適度に危険な仕事を与えることもできる。

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