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書籍

〈サルモールの鉄拳〉に関して

外交機密文書: サルモール以外閲覧禁止

送付の限定先: アイカンター、教化サピアルチ、水晶の塔、アリノール

賢明な諸氏

振り返ってみると、私は補助的な軍事部隊に「サルモールの鉄拳」と名付けることは用語体系の間違いだという立場だった。その部隊の機能に忠実な名前ではあるが、土地の言葉では名前が単純に「サルモール」と縮められて、外交の部隊が間違ってドミニオンの軍隊と混ざってしまう。さらに言えば鉄拳であるがゆえに、実行する任務で必要と判断する以上の戦力を使う事態も考えられる。そのせいでサルモールの認識が重装備の悪党だと汚されてしまう。言うまでもなく、先住民の助けを求める交渉には悪影響を及ぼす。

いずれは、我々の部隊を「司法高官」と名付けるのが賢明かもしれないと考えている。古臭い名前のせいで、カジートの市民が参加する気にならなかったとしてもだ。

敬具

キャノンリーブ・ファルデュイル

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