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書籍

ピビハのメモ

これを見つけた親切な方、どうかこの者の姉に渡してください。妹の名はトゥフェ。ファーグレイブにいます。不可能かもしれないということは分かっています。これだけ無責任な略奪者とペテン師がたくさんいては、ファーグレイブにいつでもたどり着ける訳ではない。でも、これはピビハが最後に残す生きた証となる。何とか妹の手に届くよう願っています。

トゥフェへ

賢いのはいつもあなたの方だった。最初にあなたから目覚めの炎教団にいくなんて、問題を求めに行くようなものだと言われた時に従っておくべきだった。

妹よ、あなたはきっと誇りに思ってくれると思う。どれだけ教官が鞭や言葉と、斧を駆使しても決して折れなかったピビハのことを。もしあなたが想像しているなら申し訳ないけど、この者はどんな恐怖を生き延びたかについて書き留めるつもりはないことをわかって。デイゴンの悪臭を放つ脇にかけて、ここで奴らが囚人にしていることをあなたに伝えはしない。

奴らは私たちにも同じような考えを持たせようとした。ピビハは一緒に捕まった仲間の多くが、らしからぬ行動をとり始めるのを目にした。彼らはさらに怒りを募らせ、浄化の炎が皮膚を浄めることを切望したの。正気の沙汰とは思えなかった。この者がそんな考えを持ったことは一切ない。

最後にあなたの顔を見てから、ずいぶん長い時間が経ってしまった。そのことは後悔している。ここの時間の流れは奇妙よ。空を見ることができないので。トゥフェ。他に悔やんでいるとすれば、このオグリムの尻のおできの中に入ってから、毛皮を吹き抜けるそよ風を感じていないこと。まるで最後に世界を見てから一生分ぐらいの時間が経ったように感じるけど、心の中ではそこまで長くないこともわかっている。

仔猫よ、この者は疲れた。それに寒さで手がけいれんしている。信念に忠実でいて。あなたが何をしようと、姉があなたを愛していることを知っていて。

ピビハ

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