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書籍

オスタランドの日記

私のやったことは全てアバガーラスのためにしかたなくやったことだった。あの光景は決して忘れないだろう。私の体を支配したあの感覚。あの光景につきまとわれている。
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狩人達に追われている。奴らは私の匂いに気付いているのだ。私がそこにいたことを知っている。奴らはこの鎧についている、闇の一族の血の匂いが分かるのだ。夜に奴らの声が聞こえる。すぐに避難場所が見つかるよう、太陽に祈ろう。
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この遺跡は悪くなさそうだ。クリスタルを隠せる場所が見つけられれば、コンストラクトが死者から逃がしてくれるかもしれない。
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ヴァラシャは、馬鹿げた計画のために、彼女自身を生贄にするつもりのようだ。クラーノが彼女に空想めいた話を吹き込んだのだ。クリスタルは失われた。力はもうないのだ。クラーノと数時間口論した。今ではヴァラシャすら私と口をきこうとしない。
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ヴァラシャがついに沈黙を破った。彼女の意志は堅い。メリディアの女司祭としての役目を果たそうとしていることは理解できる、だが彼らが、彼女に自己犠牲を促すようなことをするとは思っていなかった。優先すべきは彼女の信念だ。そのことで彼女を責めることはできない。

だが、このような終わりを迎えたくはなかった。

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