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書籍

オーク? まあまあだ

私はオークについてこう考えている。今、彼らが私達の味方であることを心から嬉しく思う。

これまでは必ずしもそうではなかった。40年前、私の祖父はオルシニウムの襲撃に参加した。オークは情け容赦がない、と祖父は言っていた。オークが血を流し、骨が折れ、泥の上で倒れた後に立ち上がってくると最悪の事態になる。なぜなら、彼らはそうなるとさらに危険な存在になるからだ。

だからレッドガードと一緒にオルシニウムを襲撃したのだ。だから見つけたオークの砦を片っ端から燃やして、オークが復活しないように、その灰を踏みつけたのだ。私達は彼らを足止めするだけで精一杯だった。

現在オルシニウムはこれまで以上に頑丈な作りになっている。だが皆が知っているように、私達は今オークよりも大きな問題を抱えている。

私は、オークが抑圧者である私達のことを恨んでいると考えていた。だが面白いことにその考えはオークには当てはまらないのだ。オークが他のオークの顔面を殴っているのを実際に見たことがある。鼻を折られたその男は、その場から動かず、ただニヤリとした。彼らは喧嘩したり、死んだりすることもあるが、オークは何が起ころうとも、本当に一瞬のうちに解決する。そしてそれで終わりなのである。

オルシニウムを燃やされたとき、彼らは顔面を殴られる以上の痛みを味わったはずである。だが彼らはすぐに条約を結んだ。

戦いが苦手なオークには会ったことがないが、中には戦いよりも生きることが大切だと考えている者もいるようだ。自分の作った剣や鎧で生かされ、殺されることで、初めて自分がその武具を正しく作れたことを知ることができるのだ。彼らの職人の素晴らしい腕前には驚くばかりである。彼らが作った物は壊れない。

ブレトンもオークも、戦うよりもお互いに取引をすることでより多くの利益を得られることに気が付いたらしい。ブレトンが得意なことを一つ挙げるとすれば、それは金の稼ぎ方だ。得意なことは他にもあるが、私の言いたいことは理解できるはずだ。

私は自分とオークとの立ち位置を理解している。そしてノルドとの立ち位置も理解している。彼らがまたハイロックを襲撃してきたとしても、今の私達にはオークの軍隊がいる。ノルドは彼らに尻を蹴り飛ばされてスカイリムまで退却するだろう。

だからこそ私はこう言い続ける。オークが私達の味方であることを心から嬉しく思う。

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