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書籍

雷撃魔法の実用性について

ヴァヌス・ガレリオン著

タムリエルでも名だたる魔術師として、私はしばしば依頼を受ける。たいていは王室などの高貴な家柄の人物からで、彼らを喜ばせるため魔術の腕前を披露するのだ。どんな魔法を見たいのか尋ねると、彼らはほぼ決まってこう答える。「ファイアボールを飛ばしてくれ! ものすごく大きいやつが見たい」

タムリエルの貴族たちがいかに魔術についての知識が乏しいかよく分かる。炎の魔術はもちろんそれなりの使い道があるが、真の魔法学者は、己のグリモアにおいて雷撃魔法に最も重きを置くものだ。いくつかの理由により、アルケインの稲妻を操ることは、魔法の炎を生み出すよりも簡単で、その効果には多様な使い道がある。以下にその一部を記す。

—魔術師は稲妻のオーラで自身を包み込み、一定の物理的、魔術的攻撃を受け流すと同時に、身近にいる敵を感電させられる。

—稲妻をルーンの形で物体の表面に帯びさせ、何かが触れ、一定の時間が経った後爆発するようにできる。

—魔術師は近くの敵に稲妻を投げつけ、瞬時にその「稲妻に乗って」敵の方へ移動できる。

—もちろん、稲妻を直接敵に投げつけることもでき、それには多種多様な方法がある。

おそらくだが、氷結と炎の元素魔法を、雷と同じように自在に操る方法も発見できるだろう。だか、私がまだ発見していないのなら、他の誰が発見できるというのだ?

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