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書籍

敵について

ダガーフォール・カバナントの仲間たちは力強く、多様性に富んだ集団だ。互いの違いこそが我々の強みであり、足りない部分を補い合っている。これは、我々以外のタムリエルの諸種族には当てはまらない特性と言える。

エルフ

アルドメリ・ドミニオンで「劣等」種族を支配しているハイエルフは、疑いなくエルフ族のなかで最も傲慢な種族である。その一事をもってしても、多くが知れようというもの。なにしろ彼らはあろうことか、自分たちがエドラの直系の子孫だと信じているのである! 実質的にウッドエルフとカジートを支配しつつ、彼らに名ばかりの地位を与えることで、不満が爆発しないようにしている。自分たちに従わない者には過酷な刑罰を科しているというもっぱらの噂だが、反体制派はたちまち行方不明になってしまうので、裏付けはとれない。

ウッドエルフは人肉食の風習さえ続けさせてもらえるなら、喜んでハイエルフに服従しようという野蛮な種族である。彼らは敵の肉を喰らうだけでは飽き足らず、同じウッドエルフ同士で共食いにおよぶ。彼らはまたヴァレンウッドの木々を崇めており、そうした木々を伐り倒すことも、そこに棲む動物に危害を加えることも拒んでいる。まったく呆れた連中ではないか?

モロウウィンドに住むダークエルフはハイエルフに負けず劣らずたちが悪い。彼らを統べるトリビュナルは、自分たちが偉大な力と永遠の生命を持つ「生ける神々」だと下々に思い込ませている。こうした高齢の魔術師たちは、ダークエルフの祖先が実践していた信仰の一部として「善のデイドラ」と呼ばれたものを公然と模倣している。

獣族

カジートはエルスウェアの「猫族」だ。彼らについてはとかくの噂が絶えないが、それらはどれも間違いなく事実である。カジートには盗人と中毒者しかいない。大半はムーンシュガーから抽出した中毒性物質を大量に消費することに現を抜かしている。盗みが彼らの第二の天性なのは、それによって中毒生活を維持している場合が少なくないからだ。

アルゴニアンはブラック・マーシュの「トカゲ族」だ。彼らの文化については、いくつかの噂と数多くの風説を除けばほとんど知られていない。ただ、彼らが自分たちをブラック・マーシュに生息する木々から生まれたと信じていることは有名だ。沼地で生まれ育つ彼らは、そこで見つかるさまざまな毒物に対する耐性を有する。ブラック・マーシュの文化は、他の種族の基準に照らせば原始的と言える。

人間

ノルドは北方に住む頑健な人々だ。スカイリムを本拠とするこの蛮族は、戦争と征服を生きがいとし、外部と戦っていないときには内輪もめに精を出す。非常に賢い人々とは言えず、スカイリムの薄い空気が彼らの知的能力の成長を阻害しているように思われる。

シロディール人は狡猾で無慈悲な人々だ。シロディールが大陸の中央に位置することから、彼らはタムリエルのあらゆる種族と接触があり、そのおかげで交易と外交に熟達した。また、彼らが雄弁で裏技に通じた非常に抜け目のない人々であるのも、地政学的要因の賜物と言える。彼らは自分たちに支配者たるべき資格があると感じている。ダガーフォール・カバナントに仇なすすべての敵のなかで、最も危険なのがシロディール人である。

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