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書籍

沼の巨人についての研究

グウィリム大学、植物研究の副学部長ファネミル著

数多くの同僚が、森のスプリガンの研究に生涯を捧げてきた。彼らの発見は森の霊魂を理解するための堅固な基礎を与えてくれているが、スプリガンの驚くべき親戚である沼の巨人に関する奨学金は、未だに乏しいのが現状である。巨人たちの生息地へのシロディール難民による侵略は、残念ながらここ数ヶ月で多くの死者を出している。この点だけを考えても、この謎多き森の巨人たちについて、詳しく知るため努力すべき理由となるだろう。

まず、沼の巨人が実際には伝統的な意味での巨人でないことを繰り返しておいたほうがいいだろう。体のサイズと牧畜を営む性質を除けば、沼の巨人はスカイリムの巨人と何の共通点も持たない。彼らは森の霊魂であり、古き自然の守り手の顕現である。この存在、あるいは力の正確な性質については神学の教授たちに任せるとして、重要なのは沼の巨人がスプリガンと同じく、野生の空間を保全する意思を持っているらしいことである。

沼の巨人の知的能力は議論の的になり続けている。多くの学者はスプリガンに初歩的な知能があることを認めているが、沼の巨人との接触機会は限られているため、彼らの認知能力を判断するのは困難である。現時点では、我々の知識の大半がアルゴニアンの民間伝承や伝統から来ている。ギデオンの学者によれば、原始的なアルゴニアンの大半はこの生物に近寄ろうとはしない。どうやら、ヒストはこの森の巨人との間に長く白熱した歴史を持っており、ヒストはアルゴニアンたちに(仲介者を通して)できる限り巨人を避けるよう求めているらしい。

その反対に、多くのルキウル(文明化されたアルゴニアン)は、沼の巨人に敬意を払っていることを私は知った。この生物の幅広く節くれだった足は大地をよく耕し、彼らの通り道にはしばしば、乾いた小枝や果物、その他の有用なものが吹き飛ばされて落ちており、ルキウルはそれを熱心に拾い集める。

私が最も興味深いと考えるのは、沼の巨人がブラックウッドの自然の営みとリズムに果たしている役割である。私の調査によれば、この生物は自然という布地に欠かせない継当てである。大地を単に耕すだけでなく、沼の巨人は枯れ木を倒して若い植物のための隙間を作り、貴重な苔の繁殖を助け、繁殖力の強い菌類の発達を抑え、野生の猫やその他の捕食者を近づけないようにして鳥類の多様性を促進している。そしておそらく最も重要なのは、巨人は木こりや鉱員、商人などが荒らされぬ沼を傷つけることを防いでいる点だろう。

私はこの森の巨人と共存する方法を見つけられると心から信じているが、そのためには労働者と地域の指導者の双方に忍耐と柔軟性が必要になるだろう。この生物と必要もなく戦うことのないよう願いたい。沼も森も彼らの存在に依存しているのだから。

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