スポンサーリンク
書籍

不死について

著者不明

不死の者になるとされる道は数多くあり、いくつかは試されたが、その多くは単に複雑で高価な万能薬の失敗に過ぎず、その薬を手に入れられること以上の本当の効用はない。

噂では、タムリエルには不死の者になれる池と泉がいくつかあるという。そのほとんどは、たどり着くのが非常に難しい場所にある。そういう場所がシャドウフェンの湿地帯の奥深く、リベンスパイアーの頂上、マラバル岩山の古代の沼地に存在するらしい。探検家たちが、何世紀にも渡ってその場所を探し続けてきた。多くの者が成功の物語とともに帰還したが、いまだ誰も正確な位置をつかんではいない。

第一紀の貴族の間では、オーリドンのイスガレスの蜂のハチミツを飲めば限定的に不死の者になれるが、不死を保つには飲み続けなくてはならない、と言われていた。分別のつかない者たちが貴重な黄金の物質を大急ぎで手に入れるために全ての巣を破壊して、愚かな金持ちたちに高額で売りつけた。それがイスガレスの蜂が絶滅した直接の原因だという説もある。一方で、アルトマーの王と女王たちが個人的に巣を守っているという話もある。

他にも不死の者になる方法があると言われているが、それは最も移り気で不安定な者だけしか試していない。それに、タムリエルの政府と魔術師ギルドの両方に禁じられている。これには血の生贄でデイドラを支配することが関連していると言われる。

確かにデイドラを捕獲できれば、命は長らえられるかもしれない。この方法を試みて、最後までやり遂げられた者がいたかどうかは分からない。デイドラが自由になってその者を殺すか、あるいはその者が自身の狂気で自分を破滅させる。その可能性の方が高い。

コメント

スポンサーリンク