スポンサーリンク
書籍

オイアラーの日記

アルドクロフトに配属された。まともな野営地があるというのはいいものね。近くにまともな街もあるし。ベロウチェのせいで相変わらず毎日毎日訓練漬けだけど、こればっかりはどうしようもない。

キャンプを共有している魔術師たちと話したけど、実に面白い人々ね。この地域の歴史に造詣が深く、それ以外にもありとあらゆることを知っている。

ファフールによると、この辺りには古い鉱山があるらしい。フラスと呼ばれる場所で、じめじめした沼地の西のどこかにあるんだとか。なんでも、妙な生物だか邪教の信者だかに占領されているらしい。はっきりしたことはファフールにも分からない。彼の情報は良くて不完全ということが多いから驚きもしないけど、この目で確かめることができればいいのにとは思う。何かを見つけたり、ちょっとした戦闘をこなしたりできれば嬉しいし、ひょっとしたら手柄を立てて褒美がもらえないとも限らない。アルドクラフトをまた巡回するだけよりも、そのほうがいいわ。

まあ、たとえ邪教の信者や財宝を追いかけたいという衝動に駆られた時にできなくても、冒険についてあれこれ夢想するのは自由だからね。

コメント

スポンサーリンク