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書籍

オブリビオンの扉に関するメモ

これは私の問題じゃない。私はこのモリアンではない。違う者だ。偽者。再検討によって切り落とされた、以前のバージョン。嘘によって作られたものだ。私ではない!

それに、このセイフィジ・ヒッジャとかいう奴は何様のつもりだ? 私について書き、私の頭の中で喋っている。これは私の名前と私の頭だ。人を訪ねる時は土産を持ってくるのが礼儀だろうに。行くなら他の奴の家にしろ。私のところに来るな。どこかに行って、自分の人生を生きればいい。好きにすればいい。とにかく私を巻き込むな。

なぜディヴァイス・ファーという名前に聞き覚えがあるんだ。カーならカラスだが、ファーは違う。ファーなんて軟弱で、曲がりやすそうで信用ならない。秘密を語る者、真理を保つ者。解読者のように。奴の約束は信じられない。そもそも約束さえしない。お前の本を私によこすな。

一体この戯言は何だ? 他の領域についてもっと教えてくれ。記述の仕方も悪い。アッシュピットが空気中の埃や塵でどんな音を立てているのか言及していない。「既知」のような間延びしたブーンという音。体を持ち上げはしない代わりに、肺を満たそうとしてくる蜂の羽音だ。

コールドハーバーは大部分において正確だが、ムーンシャドウは美しくない。まるで絵画を泣かせようとするようなものだ。目に油を注ぎこまれたら、いずれはすべてを頭から追いだしてどこかへ行ってしまうだろう。

クアグマイアで、私の目の前であの男が皮を剥がれた話はどこにいった? 私は確かにあの話を細部に至るまで話したはずだ。私はあれを見せられたのだから、読者も同じくらい詳細に読むべきだ。今呼んでいるが、恐ろしい部分が欠けている! これは許せん。愚かな創作物め、なぜ現実を反映しない?

全体としては、この著者に長い手紙を書くのを忘れないようにしなければ。こいつはまったく間違っているし、真実を十分に創作していない。私は自分が読むすべてのものに夢中になりたい。不運な魚のように地表を跳ね回りたいのではない。

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