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書籍

裂けた羊皮紙のメモ

暗い場所に閉じ込められて飢えていく過程ではいかに時間がゆっくりと流れるか、それを想像することは生きる者にとっては難しい。脅え悶える体から流れ出た温かい血、あの味の素晴らしさも忘れてしまった。

ウィサード・ハンドはわざと私を掘り起こさなかったのではない。ただ偶然私の墓に辿り着いただけなのだ。あそこは今、私とは関係ない。この洞窟が再び私の家となっている。私がかつての栄光を取り戻すのもそう遠くないであろう。

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