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書籍

近代タムリエルにおける死霊術

ワフィムレス・マスタレット(語り部)著

永遠の眠りはかつて、当然のものだった。しかし今、タムリエルの各地で死霊術が行われている。匿名の密偵が特定したところによると、事態の引き金となった陰湿な勢力は黒き虫の教団だという。この教団は、いったん姿を消し、各地に分散しつつある。そして意志の弱い者に、一見すると絶対確実な権力掌握の道を提供している。この教団の主な対抗勢力は魔術師ギルドだが、ギルドがシロディールで名誉を失い、帝都から消滅してしまったため、黒き虫の教団は勢いを増しているようだ。

この死霊術師たちの地下組織は虫の巣と呼ばれており、虫の隠者たちを束ねる不死の司祭に率いられている。そうした司祭たちはアンデッドに姿を変えていることもあり、その後彼らは虫の隠遁者と呼ばれるようになる。彼らは常に、召喚もしくは復活させたアンデッドの護衛の側を離れない。この教団の指導者はアルトマーの魔術師マニマルコであるが、信者たちはその名を決して口には出さない。彼は虫の王として知られる存在である(口に出す時は囁き声)。これ以上、彼について書くわけにはいかない。彼の力と影響は遠くにまで及ぶのだから。

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