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書籍

ムズルト研究員の日記

第二紀129年 薄明の月3日

これらの巻物に対する私の解釈が正しいと仮定すれば、このオーブは魔法によって充填された時、その曇った深い場所に映像を記憶する。巻物の記述によれば、それには2つの具体的な項目に関する情報が含まれる。ドゥエマーの魂石の用途と、ドゥエマーの施設の地図だ。

魔術師学者なら当然のことながら魂石についての情報を欲しがるだろうが、私には地図のほうがもっと興味深い。魔術師は今すぐ使える実用的な情報を得る機会を逃したがらないだろうが、今だ発掘されていないドゥエマーの遺跡にはさらに貴重な知識があるかもしれない。近い将来に得られる確実な利益の相対的価値については、講義を行っている。

オーブを刻み込むのは簡単なようだ。ドゥエマーの記憶装置(クリスタルが付属しているもの)に近づけるだけで、エネルギーが関連する情報と共になだれ込む。しかし、その情報を書き写すオーブを探す必要がある。それがもっと問題である。これまで私が見つけたものはガラスの破片だけで、見つけた無傷のオーブ数個は、コンストラクトとの戦いで砕いてしまった。彼らは私にオーブを手に入れさせる手伝いをするよりは、それを破壊したいように見えた。

ちょっと待て。何かが起きている。なぜ地下室の扉が閉まっている?

第二紀129年 薄明の月4日

時間を推定している。おそらく今頃はもう次の日だ。後ろにある地下室の扉は閉まっていて、完全に鍵がかかっている。脱出する別の方法を思いつかなければ。袋に入った無傷のオーブを見つけたが、ここを出られると確信するまでは、使うのを待つつもりだ。

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