書籍

不透明な時間

サクスリールの諸概念の研究 魔術師ギルドのテルデンリンデ著

「ハジ・モタは古い霊魂を持っている。
卵の中にあってさえ、それは古く賢い。
ハジ・モタを狩りたいと思うのなら、汝もまた古くあらねばならない」

これはアルゴニアンの文化と民間伝承においてよく見られるテーマである。
逆方向に年を取ること、あるいは早期に年を取るという考えだ。
よそ者にとって、完全に理解するのが難しい概念でもある。
これは驚くべきことではない。
人間にとってもエルフにとっても、生の経験は過去と未来の間のどこかで起きる。
アルゴニアンにとって、時間とはそれよりも遥かに流動的なものだ。

この理由で、ジェッカワス文明暦の存在と重要性はより混乱を招く。
ワッセーク・サクスリールとその隣人たちの多くは、月の移行とタムリエルの年が循環し、再帰する性質を多大に強調している。
一部の学者は、この暦が偉大なるアルゴニアンの石彫刻があった古代の時代の名残にすぎないと片づけている。
この理論に従うなら、暦は伝統を通じて残った断片ということになる。
しかしこの考えは現在のサクスリールの価値観と全く一致せず、私にはあまり納得できない。

私は最近ジェッカワスの長老に、彼らはなぜ時間を流動的で不透明なものと見ていながら、詳細で驚くほど正確な暦を維持できるのか、と尋ねた。
彼は永遠と思えるほど長く、静かに座っていた。
そのうち、彼は言葉を発した。

「〔暦は〕水の入った鉢のようなもの。
昼と夜は鉢の中を泳ぐ」

彼はこの答えに満足していなかったが、諦めてそう言ったのだと私には分かった。
彼の苛立ちの原因はシロディールの言語能力の不足にもあったが、彼の母語にも欠陥があった。
私の知る限り、ジェルには時制がない。
少なくとも、我々が時制と認識できるようなものはない。
通訳者が用いるのを耳にした限り、最も近い代替語は「古い」と「新しい」だ。
彼らは「変化すること」や「変わること」についてよく話す。
前方への運動を含意する語である。
いずれにせよ、これらの語は私にさえ解読できないような古代の用語や概念によって不明瞭となっている。

私としてはできる限り理解するよう努めるが、不透明な水が完全に透明になる日が来るとは思えない。

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