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書籍

代弁者ヴァブドルの日記

<新しい区切り、その1>
今日は代弁者サルースと不愉快な会話をした。彼女は自分のマスターの要求を私に伝えてきたのだ。マスター・シェルレニが他のテルヴァンニのマスターにスパイや探知装置を使うのをやめさせろと言ってきた。私はそのような侵害を否定したが、代弁者サルースは私の抗議を一蹴した。

<その2>
また面倒が持ち上がった。マスター評議会は新しい準則を設けて、メンバーたちにテルヴァンニ家外部の人間や生物とのあらゆる取引、合意、同盟を開示せよと要求することを考慮しているらしい。この知らせをマスター・シェルレニにどう伝えたものか。

<その3>
恐れていたとおり、新たな規則はマスター・シェルレニの私的な取引を暴露するために作られたものだった。私は彼女の否定を同僚たちに伝えた。すると代弁者デルヴィは不信任の投票を呼び掛けたが、私はこれを取り下げさせることに失敗した。マスター・シェルレニは喜ばないだろう。

<その4>
アラヴェリスからダスクセイバーの領収書をさらに受け取った。それからブライトクラウンとだけ名乗る、何者かからの奇妙な要求も受け取った。もちろん、支払いはする。マスター・シェルレニはこれらの出費を捻出するに足りるだけの資金を私に任せてくれている。だが、この種々の企みは何のためだろう? それに、なぜマスターはテル・バロの防備を強化したのだろう? 新たな結界を解除するには特別な紋章が必要だというが、それは過剰ではないか。

<その5>
まだマスター・シェルレニからの返事は来ない。評議会にマスターの代理として何らかの返答をしなければならないが、何と言おう? 彼らはこれ以上の否定や遅れを受け入れないだろう。まったく、マスターは日々私の仕事を難しくしてくれる。

<最新の記述>
ついに、マスター・シェルレニからの返事が来た! 当然ながら、まったく実行できないものだ。マスターはアルド・イスラで同僚たちとの公式聴聞会を要求している。何か恐ろしいことを計画しているのではないだろうか。だが、私はどうすればよい? 代弁者として、私はマスターの指示どおりに行動し、彼女の利益を最優先しなければならない。

ああ、今ほど他のマスターと共謀していればよかったと思う瞬間はない!

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