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書籍

モロケイの力

求めていた力に近づいた! ノルドと彼らの味気ない埋葬場所は、死者をあらゆる剣を持った愚か者の略奪と窃盗のために放置している。この凍った地に散在している墓に、数百年経って何か価値のあるものが残っていたら奇跡だ。

しかしこれは? これは希望と期待を大きく上回る。伝説のノルドのドラゴンプリーストは、信じがたい力を装着者に授ける仮面を持っていた。問題はもちろん、仮面を持ち主から切り離すことだ。この特別な遺跡にいる司祭はモロケイと言うようだが、彼は守護の結界によって安らがぬ眠りの中に封じられている。ドラゴンプリースト本人を掘り出す前に、まず結界を突破しなくてはならなかった。

この遺跡にいる動きの鈍いアンデッドは、結界の炎の存在が分からない様子だ。すなわち、炎が影響を与えないことを示唆している。とはいえ、私はよくいるスケルトンでもなければよろよろ歩く死体でもない。結界の炎の魔法を取り消すのは、そこまで難しい仕事ではないだろう。適切な逆転の呪文を、正確に唱えることができれば。

ドラウグルが松明の灯し方を学び始めてかがり火の中に入らない限り、私が仕事を終えるまでの間、炎は消えたままだ。

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