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書籍

鉱山作業長の記録

746日目

トリプルサークル鉱山での新たな一日、また半ゴールドの給料を受け取る。だが、話は脱線する。

作業員は男も女も悪くない。皆献身的でよく働く。だからこそ、鉱山の奥深くで聞こえる奇妙な音の噂は私を悩ませ始めている。今日テサが私に噂を持ってきたが、他の誰かであれば完全に信用していなかっただろう。だが、テサはいつでも平静でしっかりした考えを持っていて、あれほど多くの仲間の鉱山労働者らを悩ましている迷信であっても、その影響を受けたりはしない。

とにかく、テサが言うには、大部屋で生物を発見したらしい。彼女いわく、それは木の壇の下にいて、鉱山のその部分を流れる地下水路から水を飲んでいる。テサはそれを、「鋭くて先のとがった牙が口の中にたくさんあって、その下にずんぐりした足が二本生えている」と表現した。それ以上のことを知らなければ、カゴーティを見たのだと私は彼女に言っていただろう。その昔ヴァーデンフェルではそんな奴らを狩っていたものだ。気味の悪い生物め! でも、カゴーティが鉱山の地下を徘徊するなんて誰が聞いたことがある?

行って調べたほうがよさそうだ。念のためだ。わかるだろう。

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