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書籍

マケラ・レキの記憶石、第2部

「私たちはそれぞれ自分の生活に戻り、週1回美徳の間で会って、新たな乙女と兄弟に自分の話をしたり、剣の道における教練を行ったりした。すべては順調だった。真央の月の祭りの夜までは。

私たちの民はみんな、好き放題飲み食いして… 失礼… 食事を楽しんでいた。私たち6人の乙女を除いては。祭りの日はたまたま私たちが美徳の間で会う日だった。私たちが祈りを捧げ、断食することで、剣の道に敬意を表する日だったの。

夜遅く、私たちが集まると、扉をノックする音が聞こえた。私が扉を開けると、バンコライ峠の衛兵がいた。傷ついて、死にかけていた… 彼は私たちに知らせてくれた。北方からの裏切りを、ダガーフォールのジョイル王に率いられ、ハイロックの支援を受けた侵略… オルシニウムとの戦争における、私たちの同盟者にね!

私たちは素早く治癒のクリスタルを使い、彼の生命力を回復させた。彼を王の元へ送り、私たち6人は武器と力の鎧を取り、薬と刻印、クリスタルと指輪を持てるだけ持った。

私たちは飛ぶように駆けた。手遅れではありませんようにと祈りながら。私たちが向かったことは無駄ではなかった。最後の3人の衛兵が大軍に飲み込まれた、ちょうどその瞬間に到着したから。峠に向かって、私たちは昔ながらの戦線を形作って突撃した。6人で横並びよ。
私たちは本当によく戦った。

剣の歌は楽し気な音を立てて邪悪な者たちの波を切り裂いていった。私たちは何時間も戦い続けた。最初に倒れたのはジュリアだった。卑劣にも毒を塗った短剣が鎧の隙間を縫って刺さって。そして一人、また一人と倒れていった。私を除いて。

…ああ、残酷な運命よ… そして私の愛した剣、蛇の紋章を帯び、達人の刀鍛冶にしてシンガーのタンザルによって鍛えられた我が父の剣が、私の手の中で折れた。すべては失われた。6人の命が無駄に費やされてしまった。そして、とてもたくさんの兵士が峠に押し寄せようとしていた。私は赤子のように餌食になってしまうでしょう。私は辛さに涙を流した。

その時、私は家の暖炉を思い出した。あの本、フランダー・フンディングの円環の書、戦略の道。私は霊剣シェハイに手を伸ばした。私は必要な時に作れた試しがなかったのに、見ると… 剣は生きていた。生きて、炎に輝いていた。剣は私の手の中に作られた。力で燃え上がっていた… そう、私は力を込めて切り裂いた。右に、左に、小麦を鎌で刈り取るみたいに。ダガーフォールの王のところまで、私は戦って道を切り開いた。私は一撃で彼の魔法の鎧を粉々に打ち砕いた。二撃目が彼の首を切り落とした。

でもそうしたことで、私は大きな代償を払った。無数の敵から傷を負ったの。私は魔法の鎧を身に着けていたとはいえ、鎧は私の刀剣のように霊魂ではなかった。それは私の刀剣や私の霊魂のように無敵ではなかった。そして私はひどい傷を負ってしまった。

ジョイル王が倒れたことで、彼の軍は崩壊した。敵たちは私の憤怒の前に逃げ出した。峠を逃げ帰り、死者や負傷者を回収するために足を止めさえしなかった。立てる者たちはみな、助かろうとして逃げ、私は手の届く限りすべての敵を殺した。でも、息が続かなくなって、そして痛みが…

そうして私は休んだ。今私がいる、この岩の上で。どうしてこの石を持ってこようと思ったのか分からない。ただの気まぐれで買っただけなのに。あの戦利品と… まあいい。ここらで止めて、順番に話をしたほうがいいかな。もう少し、あなたに話してあげられると思う… 永遠の夜が来るのは、思ったよりも先みたい。

まだ辞世の句を作るには早いわ。水を一口飲んでから… そう、話を戻して、私の人生について話してあげる。戦いについての詳細もちょっと入れたほうがいいかな。それから、ああ、そうだ。ラリフと私たちの子供のことも。うーん、どこから始めようか。

…ああ… うう…

私は… ただの戦士で… 霊剣の乙女として、育った… 思い出せる… 限り…」

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