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書籍

不死のマソック

晩年においてさえ、マソック・ライザーは出会う者すべてに恐怖を引き起こした。彼は巨漢のブレトン戦士であり、その顔は彼が持つ盾と同様に傷だらけだった。彼は決して話さなかったが、他の者たちは彼が倒した恐るべき戦士や獣たちについての物語を伝えた。本人が聞いていない時、彼らは別の物語を囁いた。彼は殺した者たちの霊魂で、自分自身の霊魂を養っていると。

戦い続けている限り、不死のマソックは決して死ぬことがないのだと。

マソックはいつでも戦う準備が整っているように見えた。むき出しにした歯を軋らせ、必殺の一撃を繰り出すために肘を曲げていた。黒檀も砕けるほど拳をきつく握りしめていた。なぜマソックが常に戦いを欲するのか、誰もその理由を尋ねなかった。あまりにも恐ろしかったからだ。

たとえ尋ねたとしても、彼は答えることができなかっただろう。ドワーフのオートマトンに喉を潰されてから、彼は喋る能力を失った。巨人が彼の顎を粉砕して以来、彼はむき出しの歯を軋らせていた。同じようにして彼は肘を折り、まともには治らなかった。41年の間、彼は腕を真っすぐ伸ばすことができなかった。拳はウッドエルフが背中に矢を浴びせて以来、岩石のように丸く固まったままになっていた。治癒師はこれが矢の毒への反応で、治しようがないと彼に告げた。

マソックには戦い続ける以外にすることはなかった。殺した相手の霊魂で強くなるためではなく、他者が苦痛に悶えるのを見ることで、時として自分自身の苦痛を忘れられるからだった。いつの日か誰か、あるいは何かが、ついに彼を倒してくれるかもしれないと期待していた。

不死のマソックが戦い続けたのは、死ぬ覚悟ができていたからだった。

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