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書籍

誘導者の傑作

非常に多くのアイレイドの記録がそうであるように、誘導者エルドハールによるテキストの大部分は読める状態になく、修復不可能である。私は自分の能力が許す限り無傷の抜粋を翻訳したが、いくつかの不明瞭な言葉に関しては推論を用いざるを得なかった。

真実を言えば、これ以上の解読ができないことに私はほっとしている。見る者を落ち着かない気分にする奇怪な図が添えられた原典は、保存のために送り返されるだろう。この場所を去る許可が近いうちに出ることを祈りたい。

「…その素材の柔軟性である。実に生き生きとしており、私の道具に従順なのだ。これはその形態が持つ究極の目的へと高められることを切望している実験材料だ。その形状と(方法?)の幻視が私を捉え、私は形態を鎮静化させた。それの視力と発話能力を停止し、作業場へと立たせた。私は召使たちに命じてこの場に留まらせ、完璧な範例を目撃するよう言ってから、献身の儀式を始めさせた。

そして私はそれに向かって歌い、つぶやき、囁いた。その心臓の檻はそれに応えて拡大した。砕け散ることも、ひび割れることもなく――命の律動は保たれている。私は上質の銀の鎖を注文した。そのつなぎ目のひとつひとつに歓喜の言葉を100語刻みつけ、稼働中の臓器を最高の状態で展示するため、檻と本体の全体に巻きつけた。

なんという喜び!血の快楽がこの作品を見守って、私の動きを導いてくれたに違いない。新しい(発想?)が浮かび、私は無我夢中で器具の間にあった物見のオーブをつかんだ…

私はそれをウェルキンドの翼で祝福し、ゆっくりと挿入し、苦労して手に取った。私はその血の道、すなわち輝く光の内側にある繊細な糸を引き延ばした。その王冠には8つの星を、その足には8つのルビーを、突っ張った前腕はエセリウスに向かって伸びている。私が名前を与えた時、それは本物になった。その名とは「贖われた伝令の獣」である」

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