スポンサーリンク
書籍

イディーファへの手紙

いとこのイディーファへ

手紙を送るのが遅くなってすまない。すぐに届かないかもしれないことは承知しているが、それでも、ある程度うまくいったことを知らせたかったんだ。長旅だったが、どうやら苦労は報われそうだ。

天候が悪化し、俺たちはアイスハンマーの貯蔵所で雨風をしのぐことを余儀なくされた。暖かく居心地のいい宿ほど理想的な場所とは言えないが、少なくとも、ここにいる間はお宝を探すことができる。手際よく静かに行動すれば、黄金をいくらか、もしかしたら遺物の1つや2つは見つかるかもしれない。

もちろん妻はいい顔をしていないが、彼女は辛抱強いし、理解があるほうだ。妻は持ってきた数冊の本を赤ん坊に読んでやっている。宗教書を好む妻だが、この状況を切り抜けるのにそれが必要だというなら、俺は気にしない。

俺も好きで家族をこんなところに連れてきたわけじゃない。だが、ああいう金貸しどもがどんな連中かは君も知っているだろう。奴らに嫌がらせをされるかもしれないウィンドヘルムに妻子を残してくるよりも、自分の側に置いておくほうがずっと安心できるんだ。

借金を返すのに充分なお宝が集まりしだい、アモル砦に戻るつもりだ。君に神々の加護がありますように。神々が皆を導き、お守りくださいますように。

— アジサー

コメント

スポンサーリンク