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書籍

エグザーチ・ブラードスへの手紙

敬愛なるエグザーチ・ブラードス殿、

この手紙が我々が初めて出会った日のように力強く、敵に畏怖を与えるように届くことを願います。

私は貴殿の華麗なる鎧と体の装飾にニルンクラッツの粉を植え付けるために使用する手法について研究し、その独創性と職人的技巧を賞賛いたします。
貴殿の成し遂げたことについては、ただ畏敬の念を覚えるばかりです。

まず、イルサグ・アイアンブラッドは卓越した戦略家であり、優れた調教師でもあります。
彼がどのようにしてこれを成し遂げられるようになったのかについては、ただ驚かされるばかりであり、その手法を再現しようとしましたが、成功にはいたっていません。
トロールやウェルワが召使や兵士になるなど想像が及びませんでした。
彼らを我が軍勢に加えれば、スケールドコートは常勝無敗となるでしょう!

貴殿の才能ある鎧職人はより軽量で強固、そしてニルンクラッツの力で輝かんばかりの鎧を作りあげました。
彼女の技量と経験がなければ達成することができない偉大なる功績です。
トロールやウェルワにこの鎧を装備させるというのは天才的なひらめきであり、生産性の向上により、今後我らの軍勢がすべてこの特製の鎧を装備できるように慣れることが期待されます。

貴殿のルーン筆写家が示した芸術性は、私の背筋にぞくぞくする感覚を伝えてきました。
彼の意匠は催眠作用があり、その細やかな模様を観察しようとするとまるで動いているような感覚に襲われます。
この墨と烙印にニルンクラッツの粉を加えることにより、その対象となった者に植え付けられた魔力は100倍にも強化されます。
素晴らしい!
訓練と鎧、そして体の装飾を組み合わせることで、トロールはほぼ抑止不能の強さを得ています。

もしよろしければ、この抑止不能な者達をほぼ無敵な者達とする、最後の儀式を提案したいと思います。
貴殿のトロールの1体にそれを試し、その結果が私が約束したものであるかどうかをお知らせいただければ幸いです。

――牙の憤怒の摂政、エルスカ

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