スポンサーリンク
書籍

遺書と遺言

私は何てばかだったの! 徒歩でウィンドヘルムにたどり着こうだなんて。外はかなり寒く、私は本当に疲れていた。それでも、このいまいましい洞窟になんて入るべきじゃなかったんだわ。もっとよく知っておくべきだった。一体私は何をやっているの?

この全部氷と雪で覆われた極寒の洞窟は、外の野生よりも確かに温かそうで、安全に思えた。少なくとも、身を刺すような風から出られる場所だった。でもそれがいかに間違っていたことか! これを読んでいるあなたは、おそらくまだ奴らを見ていないでしょう。気をつけて! この洞窟にはトロールの一群がいる!

まだ私は見つかっていないけど、それも時間の問題ね。それに、ぞっとするような獣が1匹、私の後ろにある通路へ入ってきていて、私の逃げる希望を塞いでいる。もちろんまだやってみるつもりではあるけど。私には剣も、強くて上等な武器もある。でも、私は戦士じゃない。違うのよ。ああ、ノルドなら皆、自分が強い戦士であることを想像するでしょうが。物語がどんな内容であったとしても、私たちは皆同じ鉱石から作られてはいない。

行動を起こす前にこれを書き留めておきたい。念のために。これを私の最後の意志と証だと思って。これを見つけたら、それは私がトロールにやられたということ。互角に戦うことができたことを祈るけど、トロールを、ましてや10数匹を倒せるなんていう思い違いはしない。それに、洞窟の奥深くから聞こえる音。そこには恐ろしいトロールがいるに違いない!

お願い。旅の途中でウィンドヘルムまで行くことがあれば、イーパ・スノーヘアーを探して。彼女は宿屋「ソバー・ノルド」で一番美しい女性で、私の生涯の恋人よ。彼女に、誕生日までに間に合うように戻ろうとしたことを知らせて。ずっと彼女のことを考えていたと伝えて。そして、小さな家と、その中にある物は、今すべて彼女のものだと言って。

ショールの骨にかけて! トロールがやって来る! 愛する人、ソブンガルデで会いましょう!

— ベトラ・フェアスキン

コメント

スポンサーリンク