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書籍

クリサンドラ・エドラルドの日記、第1巻

フェデリックがウェイレストへ旅立って以来娘はひどく感傷的になった。彼が戻ればみんなうまくいくと安心させても、娘は非常に陰気なままでいる。

トーニーポートワインの樽を求めて勝手ながらもフェルズランへ使いを遣った。同地域で増加する問題でワインは入手困難になっている。それにサマーセットの果樹園産の酒は、地元の蒸留酒から逃れられるからいつでも喜ばしい。ワインの澄んだ明るい響きは間違いなく娘を元気づけるはず!

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夕方にアーリエが泣きながらやってきた。どうやらドゥルキ、愚か者のあの女がどうにかして娘を悩ませ続けているらしい。自分の配慮が娘を傷つけていると察するのは難しいと理解できるが、言い訳にはならない。

フェデリックがここにいてくれれば。彼はいつも側にいて最愛の娘を元気づけてくれた。明日彼が戻ってきてくれるなら何でも差し出そう。

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どんなに強い口調で私の主張を伝えても、アランは聞く耳を持たないように見える。夫は思ったよりあの召使の女に惹かれている。何が問題か分からないの?

もし娘の結婚にドゥルキの介入を許せば、皆が台無しになるわ! そんなわがままは言語道断よ! 嫌がらせをこのまま続けさせはしない。

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