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書籍

ジョムンドの研究メモ

これまでに分かったこと:

鉱石はかすかな青い光を発する。この光は変化し、時折ひときわ明るく輝くように見える。これは、ほかの金属に近づけたことが原因かもしれない。この光の変動の原因を確定するには、さらなる試験が必要だろう。

セルムは、アイレイドの石細工に、この鉱石が発する光と同じような色を見たことがあるという。

鉱山の西側に棲むフロスト・トロールは、どうやらこの鉱石に誘い寄せられるようだ。もしこの鉱石に何らかの利用価値や値打ちがあることが証明されたら、トロールをあそこから掃討する必要が出てくるだろう。

試験:
この謎めいた金属が持つ本来の特性は見定めがたい。外観は独特の青い地に、銀色の細い縞目が走っているように見える。

銀の道具で叩くと、ほとんど音楽的とも言うべき音色で反響する。鉄の道具で叩いて返ってくる音は、銀の道具で叩いたときよりも耳障りだ。

追加試験:

この鉱石は欠けに対する高い耐性を持つ。何度も試してようやくいくつかの欠片を採取し、それらをすりつぶして粉末状にできた。ところがあいにく、この青く輝く粉末をセルムが派手なくしゃみで吹き飛ばしてしまい、数時間の手間暇が水の泡になった。

さらなる分析が必要だが、この鉱石をすりつぶせば武器製造で合金として使える素材ができることは間違いない。これは、この鉱石がなにがしかの魔法的特性を持つことが確定した場合、きわめて重要になるだろう。錬金術師のアレートが関心を示すことは請け合いだ。すぐにもこの鉱石のサンプルを見たがるに違いない。

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